ファンタジーにおける執事やメイド。
歴史でいえば、殿様に家来として仕える。
命を懸けて他人に忠義を尽くすって、今では想像もできない感覚ですよね。
今回紹介するシャドーハウスは、煤にまみれて顔が無い主人に、鏡代わりの役目として仕える生き人形の少年少女たちが描かれていく漫画です。
【PR】無料でシャドーハウスのアニメを視聴する方法
シャドーハウスのあらすじ
貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」
その顔として仕える世話係の「生き人形」
来客のない奇妙な館には、今日も煤と黄色い声が、舞う――
【ネタバレ注意】シャドーハウスを読んだ感想
作者・ソウマトウさんの漫画
紙で買うのを推奨するレベルで装丁が綺麗な漫画
アニメが放送されてからようやくシャドーハウスを読み始めました。
最新刊まで全巻揃えてはいたけれど、積読していました、ごめんなさい。
年々、アニメ観たり、漫画を読む体力が衰えていくの感じるんですけど。
なんでですかね？
読み始めると、楽しいから一瞬なんですけどね。
さて、シャドーハウスを手に取ってみると、まず装丁の美しさに目が奪われます。
箔押しされてキラキラと輝くタイトル。
ハードカバーのように硬めの表紙。
最初だけでなく、最後にもカラーページがあるこだわりように心を奪われました。
数少ない、紙で購入してよかったと思える漫画に仕上がっています。
ポジティブな主人公とダークな世界観が魅力の漫画
全身煤まみれで、顔がみえない主人と。
鏡写しのように主人の感情を表現する、生き人形と呼ばれるメイドさん。
彼女たちは二人一組で生活していて、エミリコは煤で汚れた部屋の清掃など、ケイトの身の回りの世話をしています。
煤は良くない感情のときに放出されやすく、エミリコは度々ケイトを怒らせてしまうんですが、持ち前の明るさですぐに仲直りしています。
主従関係でありながら、まるで友人みたいな二人の距離感が、ほのぼのとしていて良いんですよね。
ただ、シャドー家は多くの秘密を抱えています。
生き人形たちは無意識に思考や行動を制限されているんです。
子供たちは、お披露目という儀式を乗り越えることによって、成人したと認められますが、エミリコだけでなくケイトもまた試されています。
地位が高いシャドーたちは自分たちに害をなす存在を許しません。
まるで洗脳されているかのように、みんなから崇拝されているおじい様とは一体何者なのか。
シャドーハウスはなんのために存在しているのか。
呪いのようでも、特殊能力でもある煤の本質は一体なんなのか。
謎に包まれた薄暗い物語。
底抜けに明るくて優しいエミリコが突き進みます。
ゴシックホラーとしてもミステリーとしても読んでいて楽しい漫画なので、興味がある人はぜひ読んでみてください。
【最新刊】シャドーハウス11巻の発売日
シャドーハウス11巻は2022年6月17日に発売です。
シャドーハウスを無料で試し読みする方法
シャドーハウスは集英社が刊行している漫画誌・週刊ヤングジャンプで連載中なので、となりのヤングジャンプから無料で1話試し読みできます。
