親子ほどの歳の差恋愛の次は30代男女のラブロマンス。
この記事では『恋は雨上がりのように』の眉月じゅんさん最新作『九龍ジェネリックロマンス』の感想や魅力を紹介したいと思う。

九龍城砦ってなんか聞いたことある…
九龍城砦とはかつて香港にあった巨大なスラム街のこと……かといって香港そのものが物語の舞台ではないのがこの漫画の凄いところで、世界観に圧倒される恋愛漫画になっていました。


世界観が凄い…これからが超楽しみ!
九龍ジェネリックロマンスのあらすじ
此処は東洋の魔窟、九龍城砦。
ノスタルジー溢れる人々が暮らし、街並みに過去・現在・未来が交差するディストピア。
はたらく30代の男女の非日常で贈る日常と密かな想いと関係性をあざやかに描き出す理想的なラヴロマンスを貴方に――。
ネタバレ注意!九龍ジェネリックロマンスを読んだ感想
作者・眉月じゅんさんの漫画
過去と現在と未来が交じり合う世界観の凄さ
現実世界で煙草に好印象を持つ人はほぼいないといっても過言ではないが、創作物における“煙草”のカッコよさはハンパないと思う。
しかも女性と煙草。
この組み合わせに眼鏡が加わったときの破壊力……なにが言いたいかといえば、九龍ジェネリックロマンスのヒロイン・鯨井令子の美しさがヤバい!
ひとによって“こだわり”や“好きな組み合わせ”というものがあるが、鯨井にとっては煙草とスイカ。
1巻を数ページめくれば、眼鏡をかけた綺麗なお姉さんが、シャクっとスイカをかじりながら、煙草をふかしている姿が待っている…しかも背景には九龍城砦。
ではこの物語は90年代を描いているのかと思えば、世界観としては近未来。
ノスタルジックを感じるのに、時代は先を進んでいるという…しかも登場人物は日本人で、物語の全容が計り知れない。
30代男女のラブロマンスを描く
では鯨井がどんなヤツに好意を抱いているのか、それは同じ不動産会社に勤める工藤発というガサツだけど面倒見がいいタイプの男性。
おっさんでもなければ好青年・若者でもない…30代男性というのがしっくりくる。
工藤のセリフで印象的だったのは「切れかけの電灯、カビくさい路地裏、うるさい隣人、そのどれもがなぜか、無性に懐かしく感じないか?…俺はこのなつかしいって感情は恋と同じだと思ってる」とタバコをふかしながら言うところ。
懐かしさやクセ…それは物語が進むうえで重要なキーワードになっていく。
工藤の想い人と鯨井の記憶。
そしてジェネリック地球という人類の新天地とは一体……。
2巻では一体どうなるんだ⁉︎というお手本のような完成度…面白い漫画がまた始まりました。
【最新刊】九龍ジェネリックロマンス7巻の発売日
九龍ジェネリックロマンス7巻は2022年5月18日に発売予定です。
九龍ジェネリックロマンスを無料で試し読みする方法
九龍ジェネリックロマンスは集英社から刊行されている漫画誌・週刊ヤングジャンプで連載中なので、となりのヤングジャンプより無料で第3話まで試し読みできます。


