- Q空五倍子先生の書けない生活は面白い漫画でしたか?
- A
正直好みは別れると思いますけど、私はめっちゃ好きです。ほぼ鬱状態に陥っている作家のスランプというクッソ重い題材をコミカルに描いているので、シリアスな空気感が苦手な私でもすらっと読めました。やはり本田先生は変な人を描くのが上手いです!
『空五倍子先生の書けない生活』の内容と感想

point①.書けなくなった小説家の療養生活
たまに複数のヒット作を持っている作家しか認めない、お客様は神様だろみたいなお前が言うな案件がありますけど、そもそもゼロから物語を走らせて無事にゴールさせるのがいかに難しくて、すごいのかって話ですよね。
小説家になろうとかカクヨムなどのネット小説を読んでいると、単行本化&コミカライズまでされていても、年々更新頻度が落ちていて途中で音沙汰無しみたいなパターンもけっこうありますから。いかにメンタルをすり減らして創作活動を行っているのか容易に想像できます。
それに対してこれだから素人作家は的なうんぬんかんぬんもありますけど、商業作家でも未完で放置している事例はいくつもあります。一発を生み出した時点で才能を認めて、私たちファンが誉め言葉でしっかりと保護する。それが二発目のヒットに連鎖すると、私は思います。
さて、今回紹介する空五倍子先生の書けない生活は、まさにそんな書けなくなった小説家を中心に、彼の復活を待っている人間の温かさに触れる人間ドラマが魅力の療養コメディ漫画です。
こういうクリエイティブな創作活動系の漫画って、人生をかけるレベルで熱量高いイメージがあるんですけど、空五倍子先生の書けない生活で描かれるのは夢を叶え終わった後の平坦な現実なんです。スランプor鬱or燃え尽き症候群など、才能という炎を持続させる難しさに触れています。
point②.元ゴシップ編集の縹ちとせが担当編集に就く
まあできればウチでぜひ復帰一作目を書いていただきたいですが!それよりも強く思うのは、どこにいてもいいから、消えないでほしいんです。
空五倍子先生の書けない生活第1巻12p
空五倍子先生の書けない生活は担当編集の交代から物語がはじまります。空五倍子と書いて、うつぶしと読み、縹と書いてはなだと読むそうで、珍しい名字はけっこう好き。そんな個人の趣味趣向はさておき、ちとせさんがファンとして支えているのが印象的なんです。
落ち込んでいる人間の話を聞くのは私にもできますけど、どういう相槌を打つのか、なんて励ましの言葉をかけるのかは未だに正解がわかりません。将来に責任を持てませんからね。だからこそちとせさんの作家としての価値や才能を肯定してくれるファンとしての言葉は心強くて素敵でした。
point③.シリアスとコメディの絶妙なバランス
ひどいものを見てもひどいことを自分がしても、あの人たちはきっとそれを書くだろうな
空五倍子先生の書けない生活第1巻142p
そもそも空五倍子先生の担当が変わった理由も前任者の不倫ですし、出てくる登場人物全員クセモノって感じで、このクッソ重い設定でまさかの人間の面白さから物語が始まって、第1巻終盤でちゃんと重みを乗せてくるバランス感覚には脱帽しました。
第1巻はほぼプロローグです。まったく書けない状態から、少しずつ書き始めた空五倍子先生の変化がどのように描かれるのか、スランプの脱出に挑む人間ドラマからしか得られない他者を思いやる気持ちを吸収していきたいものです。
以上、空五倍子先生の書けない生活の紹介でした!
強烈な個性があなたを魅了してくれるでしょう。
ぜひ、ご自身の目で確かめてみてくださいね!
『空五倍子先生の書けない生活』の作者紹介

空五倍子先生の書けない生活の作者・本田先生は、ガイコツ書店員本田さんやほしとんで、病める惑星より愛をこめてなどを描いています。
『空五倍子先生の書けない生活』と相性が良い漫画読者は?

『空五倍子先生の書けない生活』に関するよくあるQ&Aまとめ




