【うみそらかぜに花】ポップで独創的で密度が高い絵柄に惹きこまれる青春漫画

これ絶対面白いだろ！って買った漫画が予想通りだったときと同じくらい、検索網から漏れていた漫画に偶然出会った瞬間の気分の高揚は格別です。

今回紹介するうみそらかぜに花は、まさになんで発売日当日に買い逃してんだと反省するくらい、ここにしかない絵柄や表現が素晴らしく、キャラクターが可愛らしい青春漫画でした。

うみそらかぜに花のあらすじ

【ネタバレ注意】うみそらかぜに花を読んだ感想

作者・大石まさるさんの漫画

貼り絵のように温かみのある絵柄と雰囲気がいい漫画

最近はwebマンガサイトやSNSで連載している漫画が増えた影響で、背景が白塗りのシンプルで読みやすいけど、単行本の満足度が低い作品が多くなりました。

読んで楽しいかと、買ってよかったかは別問題。

以前は試し読みとか、webマンガの連載はわざわざ読まなかったんですけど、最近は単行本の購入前にチェックするようになりました。

なにをもって満足度が高いかは、人それぞれ好みがあると思うんですけど……。

自分の場合はやはり絵が重要。
一コマに対する密度や背景の描き込み。
独創的な表現や絵柄は、グッと評価が上がります。

自然に囲まれた生活と青春の欲張りセット

うみそらかぜに花は、タイトルにも含まれているように、海や宙など大自然と密接した生活を送る青春漫画なので、読んでいてめちゃくちゃ楽しかった。

本作の主人公とヒロイン、カナメとアミは学校では頻繁に口喧嘩していますが、親の再婚で義兄妹になった者同士で、家では違う姿をみせています。

中学2年生の始めに転校してきたミナは、小柄な体格とフワフワな髪の毛が可愛らしく、瞬く間にクラスの人気者に。

カナメとミナが一緒に生活していることは二人だけの秘密。
この関係性も凄くいいんですよね。

自由奔放そうな母親の代わりに家事をこなすカナメの中学生とは思えないお兄さん感も、ミナの天真爛漫な幼女感も、大石まさるさんの絵柄がどちらの魅力も最大限に引き出しています。

金剛寺さんは面倒臭いみたいに全てが独特でクセが強い漫画や、明日ちゃんのセーラー服みたいにカラーページを挟んでくれる漫画と同じくらい、途中で絵柄が変わる漫画はレアものです。

波乱万丈な物語よりも、穏やかな世界観が好きって人におすすめな漫画なので、興味があるならぜひ読んでみてください。

【最新刊】うみそらかぜに花3巻の発売日

うみそらかぜに花を無料で試し読みする方法