たくさん漫画を読んでいると、自分のなかに本棚があって「これはあの作品に似ているな」とか「最近このタイプ増えてきているな」とか分かるようになってくるんですけど、まれに自分の価値観を広げてくれる衝撃作に出会う瞬間がある。
今回紹介する明日ちゃんのセーラー服は、名門女子中学の制服に憧れて入学した少女の学園生活を描いていて、こんなに滑らかに動き回る作品があるのか!?と、絵柄の美しさやコマ割りの自由さに惚れた漫画だ。
動作のひとつひとつが丁寧に、表情や仕草はとことん可愛く描かれていて、日常系漫画では最高峰といっても過言ではないレベルでおすすめできる作品でした。
明日ちゃんのセーラー服のあらすじ
その“初めて”を“何度でも”──。
舞台は田舎の名門女子中学・私立蝋梅学園。この学園のセーラー服を着ることが夢だった明日小路。
少女の夢の中学セーラー服ライフが始まる♪
広がる、緑豊かな田園風景。
ゆっくり流れる青春時間。田舎×中学生×セーラー服「友達100人出来るかな?」
俊英・博が、柔らかなタッチで贈る優しい学園物語…入学です♪♪
明日ちゃんのセーラー服1巻より引用
ネタバレ注意!明日ちゃんのセーラー服のストーリーや魅力
作者・博さんの漫画
明日ちゃんのセーラー服の作者・博さんはゆめくりという漫画を描いていました。
太陽のように朗らかな主人公・明日小路の人を惹きつける魅力
舞台は田舎の名門女子中学・私立蠟梅学園。
母親の母校でもあるこの学園のセーラー服を着ることが憧れだった明日小路は、受験に成功し、はれて中学生になった。
仕立ての仕事をしている母親に制服を仕立ててもらうのが夢だった小路は、胸を躍らせながら入学式当日を迎えるのだが、なぜか周りのみんなはブレザーの制服を着用している。
時代とともに制服も変わってしまったらしく、泣きそうな表情を見せる小路だったが、成績優秀者にしか与えられない奨学金対象者であることを理由に、学園はセーラー服を許可してくれた。
しかし、自分だけ違うという壁はかなり厚く「ブレザーだってかわいいよね」と落ち込んでいる小路に妹の花緒は「お姉ちゃんかっこわるい!」と怒っていて、自分の心に素直にすると覚悟を決める……。

©博/集英社
名門女子中学校ということで、色々な過去や、志を持って入学した生徒たちが多く、そのなかでも小路は持ち前の明るさで、周囲の視線を惹きつけている。
女の子が多い=百合ではない。
かといって、ただの学園モノでもない。
家族との時間や友達との交流を大切にしている、明日小路というキャラクターをみていると、心が浄化される気がしてくる。
キャラクターの動きが滑らかすぎて凄い漫画

©博/集英社
明日ちゃんのセーラー服は、動きが本当に滑らかに描かれていて、しかもコマ割りも自由。
例えば髪を縛る動作。
他の漫画であれば2コマくらいで描かれそうなところ、本作は4ページにわたって描かれている。
綺麗な黒髪が揺れて、なびく。
うなじや斜めから見える表情など、その差分が丁寧に描かれていた。
小路の動きはアクロバティックで、そんなことできるのかと驚くことも多く、特装版でもなければ、表紙付近でもないのに、突然カラーイラストが出てくるから読んでいてとても楽しい。
漫画はやっぱり綺麗な絵柄が好き!という人や、読んでいて元気をもらえる漫画を探している人に超オススメなので、興味がある人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
明日ちゃんのセーラー服(最新刊)7巻の発売日
明日ちゃんのセーラー服7巻は2020年8月19日に発売です。
明日ちゃんのセーラー服の出版社と連載誌
明日ちゃんのセーラー服は集英社が運営しているWEB漫画サイト・となりのヤングジャンプで連載中なので、書店で探すのなら、転生ゴブリンだけど質問ある?や服福人々の近くにあると思います。
本作に興味がある人には、上伊那ぼたん酔へる姿は百合の花もオススメです!


