- Q伴天連怪談は面白い漫画でしたか?
- A
興味深いという意味で、なかなか面白いですよ。人間が豹変する様子に恐ろしさはもちろん、古き良き妖怪や伝承といった都市伝説ホラーではなくて、あえて禁教令下の悪魔祓いという究極の『藁にも縋る思い』が表現されているのが素晴らしい漫画なんです!
『伴天連怪談』はどんな漫画なのか?

①.あらすじ
今は昔江戸の世、キリスト教の信仰を禁じられたこの時代。
切支丹屋敷と呼ばれる転び切支丹たちを収容した場所があった。取り締まりが激甚を極めた時代は過ぎ去り屋敷の従僕丈兵衛は平穏に暮らしていたのだが自らを祓魔師と名乗る伴天連、庵藤如(あんとうにょ)が屋敷にやってくると次第に奇怪なことが起こるようになって…?
その“闇”に近づけば、もう引き返せない――
集英社公式サイト
②.唯一無二の魅力
伴天連怪談というタイトルにもあるとおり、本作は怪談なんです。
ホラーって映画にしても、漫画にしても音や霊のヴィジュアルで怖がらせてくるのが普通なんですけど、伴天連怪談に関してはストーリーそのもので魅了してくれます。そのうえで、黒目が大きい絵柄がじわじわと恐怖を上乗せしてくるんです。
いやいや、ストーリーが魅力ってそんなの当たり前じゃんって思われるかもしれないんですけど、ホラー漫画に関しては、基本的に二者択一なことが多いんですよね。よし!ここだ!ってポイント以外はずっと低空飛行の瞬間最大風速タイプか、別ジャンルをくっつけてエンタメ極振りタイプか。
そういう作品が多い印象のホラー漫画で、じわじわとずっと不穏な空気が漂っているかつ、新鮮味のある怖い話が展開されているのが本当に凄いんですよ。日本古来よりある怪談や伝奇や風習を使うのではなく、禁教令下の悪魔祓いというピンポイントな設定で攻めているのも斬新でしたね。
③.実際に読んだ感想
伴天連怪談を読んで、私は初めて王様ランキングを読んだときのことを思い出しました。
まるで絵本のような、デフォルメされた特徴的な絵柄ってたげで購読を遅らせていたら、あやうく素晴らしい読書体験を逃すところでした。それくらい衝撃を受ける漫画でしたよ。
本作の主人公である丈兵衛は、切支丹だった両親のもとに産まれただけで、当人自体は切支丹ってわけではありません。六歳のころに切支丹屋敷に収監されて以来、従僕として生きてきたどこにでもいる真面目な青年。第三者視点で物事が進んでいくのも怪談っぽくていいんですよね。
そんな彼の周囲が騒がしくなったのは、屋敷の外れにある独房にひとりの男が入ってきてから。丈兵衛には屋敷に収監されて以来ずっと面倒を見てくれた、おしづというおばあちゃん的な存在がいたのですが、その男が来てから、おしづはみるみる衰弱していき、しまいには……。
丈兵衛はダメだとわかっていても、真相を確かめるべく、外れにある独房に近づき、その目で視たのは得体の知れない言語が飛び交う悪魔祓いの最中でした。
男の名は庵藤如。薩摩藩屋久島に漂着した羅馬人の禁教伴天連、且つ自らを「祓魔師」であると話している。
引用元:伴天連怪談第1話43p
丈兵衛は今回の件を不問にする代わりにおしづの代役として、庵藤如の世話係として「得体の知れぬもの」を体感することになります。
禁教令下といってもガチガチに裁いていた時代からはいくぶんかマイルドになったとはいえ、江戸時代の役人からしたら敵とも言える伴天連に助力を求めるのはよっぽどのことです。目の前の奇怪な事象に庵藤如以外太刀打ちできない、藁にもすがる思いからくる張りつめた緊張感に息を呑みます。
軍団だ、軍団がこの島にはいる。
引用元:伴天連怪談第1巻95p
無数の同胞がいる。
皆、神を呪っている。
皆、お前らを呪っているぞ。
先ほどまで普通に会話していた人間が突然、別人になる恐怖。誰にも話していない弱みを握られていて、話術に丸め込まれそうになる恐怖。得体の知れない何かに襲われる恐怖……。
伴天連怪談はちゃんと怖くて読み応えのあるホラー漫画を探しているあなたに超おすすめなので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか!!
『伴天連怪談』2巻の発売日
- Q伴天連怪談2巻の発売日はいつですか?
- A
発売間隔から予想すると、2026年10月以降になると思います。
『伴天連怪談』の作者が描いた漫画は?

伴天連怪談の作者である三木有さんは『改造人間ロギイ』や『ぎなた式』を描いていました。
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