- Q神引きのモナークは面白い漫画でしたか?
- A
率直な感想は「ちゃんとしてるな」でした。異世界漫画のなかでもチートスキル×ハーレムのご都合主義の頂点みたいなガチャスキルで、ここまで地に足を着いている主人公は珍しい。しかも、同一スキル持ちの外敵が身近に潜む緊張感が最高のスパイスになっています。
『神引きのモナーク』のあらすじ

- 出版社/連載
- ジャンル
- コミックス発売日
神引きのモナークは小学館が刊行している週刊少年サンデー並びに、Webマンガアプリ『サンデーうぇぶり』で連載中です。
神引きのモナークは異世界転生/転移漫画です。チートスキルやハーレムラブコメが好きなあなたにはもちろん、ダークファンタジーが好きな読者とも相性が良いと思います。
神引きのモナーク第1巻は2026年8月18日に発売されました。
☞最新第2巻は2026年10月16日に発売予定です。
『神引きのモナーク』はどういう漫画なのか?

①.原作漫画は2023年より公開されている
神引きのモナークは原作者である杉浦次郎先生の作品『ニセモノの錬金術師』と同じ世界観を共有している漫画です。原作は小説ではありません。ワンパンマンのONE先生同様、ラフ画的な作品が2023年頃からKindleで公開されていて、昨日今日始まった物語ではありません。
②.ガチャスキルの出オチ感を帳消しにする主人公の人間性
とはいえ、私自身ガチャスキルか……とネガティブな印象がありました。
異世界転生に偏見や抵抗が少ない私ですら、ガチャでSSRの美人キャラを引いて他力本願無双ハーレムって出オチの極みだなと思うので、ハンターハンターのクロロみたいに、スキルやキャラを増やす条件が厳しい的な縛りがないと、続きが読みたい欲はそそられないですよね。
そんな懐疑的な印象を持ったマイナスな状態で読み始めたわけですけど、そこはさすがの杉浦次郎先生で物語開始早々に経験値を感じる地雷回避をみせてくれます。いきなりSSR美少女を引き当てるなんてドーパミンと引き換えに作品の寿命を削る野暮なマネはしません。おばあちゃんや幼女を含むノーマルレア的なキャラを最初に仲間にすることで、主人公の異世界に対する危機感をグンと高めています。
この時点で、個人的には有象無象の異世界転生漫画とは一線を画していると思います。言うなれば家で母親の前でケチってつくったカルピスと、深夜にこっそりつくったカルピスくらい濃度が違います。そもそも世界トップクラスで治安が良い環境ですくすく育っている日本人は、海外旅行でカモられやすいのに、どんな世界観なのか確定していない異世界をルンルン気分で冒険するなんておかしな話ですよね。
強いスキルを手に入れたからといって、それを呼吸するかのように使えるかは別の話。例えばある日突然バイオハザードが起きて、銃を入手したからといって、いきなりヘッドショット余裕だぜとはなりません。リアリティ以前の人間に対する解像度の話で、経験値のある作家さんはその辺ちゃんとしていますよね。
③.現実を生きるか、ゲーム感覚で生きるかのルート分岐
神引きのモナークのなにが魅力かって、主人公が所持している『天理人欲のカプセルBOX』とまったく同じスキルを持っている悪役の存在なんです。
スキルというと特別感がありますけど、考えてみれば魔法のように同じ技が使えたっていいはずで、ポケモンではライバルが相性有利の御三家を選んでくる展開から物語が始まりますけど、神引きのモナークはライバルが色違いのポケモンを育成して独自の技構成で挑んでくるみたいな、使用者の人間性によって明暗がハッキリとわかれているんです。
主人のためならなんでもする忠誠心の塊。それこそ成人漫画の催眠能力みたいになんでもできちゃうわけですよ。そういう能力なんだから誰だって最初はハーレムを期待するし、私だってそうする。でもそれは妄想の世界の話で、いざそれが現実になると倫理観がブレーキをかけるのが人間ってものですよね。
例えば透明人間になる能力に目覚めるとして、時間制限はあるのだろうか?誰かに触れて能力が解けたらどうしよう?複数回使えるんだろうか?とか、不安要素を考えたらキリがなくて、結局なにもできないと思うんですよね。全裸で警察に捕まって全国報道されることがあれば人生詰みますし、外で能力を使わずに一生を終える可能性すらあります。
面白味の無い人間と言われたらまったくもってその通りなんですけど、じゃあその面白い人間がこの世界で何をするのかといえば、金髪デカパイ女をコレクションする、そのためにワンピースの天竜人のごとく傍若無人に振舞うのです。同じスキルを持ちながら、天使と悪魔くらい違いますよね。
我らはあなたの仲間であり同時に道具でもある。
神引きのモナーク第1巻46p
はっきり言って人間ではありません。
ガチャから出てきただけで睡眠も食事も必要なほぼ人間。自分の理想的なキャラじゃないからといって気軽でリセマラできるでしょうか。それをしないからこそ主人公には魅力を感じるし、それをするキャラが存在するから、神引きのモナークは異世界転生漫画にしては珍しく続きをそそられます。
ガチャを引くシステムに動揺する主人公や、キャラの能力、同一スキルを持つ敵との接敵など2巻以降もちゃんと味がする異世界転生漫画なので、興味があるならぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
以上、神引きのモナークの紹介でした!
『神引きのモナーク』の作者紹介

- 杉浦次郎
- オキウミレイ
神引きのモナークの作画を担当しているオキウミレイ先生は『奪う者 奪われる者』のコミカライズを担当していました。また『玲。』という別名義で『妹の友達が何考えてるのかわからない』を描いています。
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