漫画を購読する基準はいくつかあります。絵が綺麗とか、あらすじを読んで内容が気になるとか、好きな漫画を描いている作者の新作とか。それらを含めて私は表紙買いするんですけど、ごくまれに『タイトルにセンスを感じて購読する漫画』ってあるんですよね。
あらすじを読まなくても、たった一行のタイトルが放つ強烈なセンスに抗えず、気づけばレジに並んでいる。そんな経験、漫画好きなら一度はあるのではないでしょうか。文字の並びや響きだけで「これは絶対に面白いやつだ」と確信させる。それはもはや一目惚れと言えるでしょう。
そこで当記事では、私が今まで読んできた数多の漫画から『タイトルが好きすぎる漫画』をいくつかご紹介します。あくまで私がセンスあると感じただけで、多くは語りませんので、ビビビと来た作品があればご自身の直感に従って、ぜひ読んでみてください!
個人的タイトルにセンスを感じる漫画10選
①.あの人の胃には僕が足りない
大好きな先輩が僕を欲しがって、すごく困る!
中学生の舟次蒔江(ふなつぎまきえ)は、ささやかな片思いをしていた。あこがれの彼女は、高等部に通う先輩、満腹(みつはら)さち。
「得意の料理で胃袋をつかんで、先輩のハートをゲットだぜ!」……なんて思っていた蒔江の甘い初恋は、さちが抱えた重大な「秘密」のせいで、前途多難な一大ラブ・ストーリーへと変貌を遂げる——。
あやうくカワいい恋愛╳怪異ファンタジー!
モーニング公式サイト
絵柄もキュートでめっちゃ好きなんですよね。なによりもあの人の胃には僕が足りないって、料理上手男子が憧れの先輩の胃袋を掴もうとするグルメラブコメかと思いきや!ガッツリファンタジーって意外性に、マジかよって驚いたのを今でも覚えています。
②.甘々と稲妻
妻を亡くし、ひとりで娘の子育てに奮戦する数学教師・犬塚。料理が苦手で小食で味オンチな彼は、ひょんなことから教え子・飯田小鳥と、一緒にごはんを作って娘と3人で食べることに!! 月刊「good!アフタヌーン」誌上で連載開始当初から話題沸騰! 愛娘&女子高生と囲む、両手に花の食卓ドラマ、開幕です!! 「このマンガがすごい!2014」オトコ編第8位にランクイン!!
講談社
シンプルに語感が好きだったんですけど、本当は『甘々』と『稲妻』ではなく『甘々とした稲妻』だったと語られているインタビュー記事を読んで、さらにこの漫画が好きになりました。美味しいご飯を食べた子供の笑顔を表現した素晴らしいタイトル。しかも雨隠ギド先生の漫画って『ゆらゆらQ』『おとなりに銀河』『灯火からスパークル』と、センスの塊なんですよね。
③.亜人ちゃんは語りたい
サキュバス、バンパイア、デユラハン。僕ら人間とちょっとだけ違う、それが「亜人」。 そんな亜人の生態に興味を持つ高校生物教師・高橋鉄男と、生徒である「亜人」ちゃんたちとの少しだけ刺激的な新学期がスタートした! 僕らと少しだけ違う「亜人」、最近では「デミ」と呼ばれています。(demi-humanから来てるらしい)。キュートな悩みがあるのです。規格外新人ペトスが描く、とびきりカワイイハイスクール亜人コメディ第1巻!
講談社
亜人ちゃん『を』でも『と』でも『に』でもなくて『亜人ちゃんは語りたい』なのが、すごくいいタイトルなんですよね。亜人の生態に興味を持っている生物教師の高橋鉄男視点で物語が進むとしても、この漫画の主役は亜人ちゃんです。甘々と稲妻もですけど、仲が良くても最終ラインの線引きはちゃんとしている教師の鏡なので安心して読んでください。
④.荒ぶる季節の乙女どもよ
あなたの“はじめて”を、わたしにください──。
和紗たちは文芸部に所属する女子5人。部が「死ぬ前にしたいこと」という話題で沸いたある日、部員の一人が投じた「セックス」の一言……。その瞬間から、彼女たちは“性”に振り回され始める。あなたの“はじめて”を、わたしにください──。和紗たちは文芸部に所属する女子5人。部が「死ぬ前にしたいこと」という話題で沸いたある日、部員の一人が投じた「セックス」の一言……。その瞬間から、彼女たちは“性”に振り回され始める。
講談社
あの花の脚本含めた数々の名作を生み出した岡田麿里先生が原作を担当しているだけあって、もう本当にすごいんですよね。荒ぶる季節の乙女で『思春期の女子視点』どもよで『愛すべきバカたち』的なグルーヴ感が生まれています。当然ですけど女性にも思春期って存在しています。触れちゃいけない的な空気感に一石を投じた作品なので、当時はかなり衝撃を受けましたよ。
⑤.音盤紀行
レコードに込められた記憶と想いは時代と国境を越え、受け継がれていく。祖父の遺したレコードの秘密、禁制のポップ音楽を扱う地下レコード店、近未来のダイナーにおかれた古びたジュークボックス。レコードに込められた記憶と想いを辿る短篇集。
KADOKAWA
漢字四文字のタイトルは四字熟語感があってスッと馴染みますよね。コレクションって『金額』で語られがちですけど、音盤紀行はその音盤に込められた想いや時代背景が言葉通り、旅をして受け継がれていく素晴らしいタイトルになっています。現代に生きる私たちがレコード店を巡るのではなく、あくまで音盤が主役として描かれているので、読んでいて心地いいんです。











