育児の難しさと大変さは、想像の遥か上を行くから恐ろしいのに、それが最愛の人を亡くして仕事も育児もちゃんとやらないといけないとなったら、果たして精神は耐えられるのだろうか。
今回紹介する甘々と稲妻は、シングルファーザーの奮闘と子供の成長を描いていて、高校教師として働いている主人公が、母親が小料理屋を営んでいるという教え子と一緒に料理に挑戦するという漫画。
父親としての奮闘だけでなく、娘のつむぎが成長していく様子と、小鳥が大人になっていく姿が描かれている、心温まるストーリーになっていました。
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甘々と稲妻のあらすじ
妻を亡くした高校教師・犬塚は、男手ひとつで、娘・つむぎの子育てに奮闘中!
でもどうしても料理がうまく作れない…。
そんなとき教え子の小鳥が料理を教えてあげると言い出した!
愛娘&女子高生と囲むあったか食卓ドラマ・開幕です。
【ネタバレ注意】甘々と稲妻を読んだ感想
作者・雨隠ギドさんの漫画
甘々と稲妻の作者・雨隠ギドさんは、おとなりに銀河やゆらゆらQという漫画を現在連載中です。


三者三様の成長を描いていて心に響く漫画
妻に先立たれて半年……心が疲れていても、娘がいるからやらなければいけないことは多くて、という状況から甘々と稲妻は物語が描かれている。
シングルファザーの奮闘記はほぼ経験値ゼロの状態から始まっていて、料理を覚えることになったのは、教え子である飯田小鳥との出会いがきっかけだった。
小鳥の母親は小料理店を営んでいて、ある日小鳥は犬塚を店に招くのだが、肝心の母親が不在で料理ができない小鳥がおもてなしをすることになり……。
なんとか炊き上がったごはんを一緒に食べる。
そのときのつむぎの表情がなんとも幸せそうで、グッと心を鷲掴みにされた。
巻数を重ねるごとにつむぎの背が伸びたり、語彙力が増したり、髪型が変わったり、反抗期があったり、子供同士の喧嘩があったりと確かな成長が描かれていく。
もちろん成長しているのはつむぎだけではなくて、犬塚は父親として成長し、小鳥は高校生という大事な時期に、自分はどういう道を歩むのか真剣に悩む姿が描かれている。
設定の危うさを抱えた状態でハッピーエンドにする凄さ
個人的に一番凄いなと思ったのが、一歩間違えれば、読者に不快感を与えかなえない立ち位置にいた犬塚を、最後まで父親としての姿を描き切ったこと。
小鳥との恋愛関係を描いて欲しいという読者の願望と、実際にそういうストーリーにしてしまったときの反応は別物になると思っていて、甘々と稲妻は最後まで父親としての姿を描き切っている。
甘々と稲妻は2016年にはアニメ化されていて、全12巻で完結という週末に読むにはちょうどいい長さの漫画となっているので、未読の方はこの機会にぜひ読んでいただけたらいいなと思います。
甘々と稲妻を無料で試し読みする方法
甘々と稲妻は講談社から刊行されている漫画誌・good!アフタヌーンで連載されていた漫画なので、コミックDAYSより無料で第1話を試し読みできます。


