学園モノの漫画は一度読んでしまえば満足することがほとんどで「完結してからも読み返すんだろうなぁ」と感じるものはごくわずかだ。
その差がどこにあるのかといえば、学生や教師という立場がたんなる設定ではなく、キャラクターの人生が見えてくるか?という部分だと思う。
今回紹介する亜人ちゃんは語りたいは、デミと呼ばれる特異体質が存在する世界観を描いている漫画で、教師の主人公が真面目に考察し、生徒に寄り添う姿勢が魅力となっている。
2017年にアニメ化されていて、最新9巻の発売時点で累計220万部を突破していますが、もっと注目されていいのに!と強く思う漫画のひとつです。
亜人ちゃんは語りたいのあらすじ
サキュバス、バンパイア、デュラハン。僕ら人間とちょっとだけ違う、それが亜人。
そんな亜人の生態に興味を持つ高校生物教師・高橋鉄男と、生徒である「亜人」ちゃんたちとの少しだけ刺激的な新学期がスタートした!
亜人ちゃんは語りたい1巻より引用
ネタバレ注意!亜人ちゃんは語りたいのストーリーや魅力
教師としての立ち振る舞い&オカルトを考察する描写が魅力の漫画
他人と自分は違うという当たり前のことを度々忘れてしまいそうになる。
元々の性格や育った環境、人間関係によって各々が持っている常識は異なるのは当然なのに、勝手に周囲と比較して落ち込んだり悩んだり。
生きている限りそういう悩みが尽きることはないんだけど、特に学生のころは考えても仕方がないことを気にしていた時間が多かった気がする。
本作はヴァンパイアやデュラハン、雪女やサキュバスなど、物語で登場する特異体質の“亜人”が、普通の人間たちと一緒に生活している世界観の漫画。
デミと呼ばれる彼女たちを支援する制度はあるが、絶対数は少なく、周囲に完全に馴染んでいるとはいえない。
だからこそ悩みなんかも多く、亜人に対して興味がある教師・高橋鉄男が親身になって話を聞き、特性について考察している。

©ぺトス/講談社
オカルトを含んでいるのに内容はリアリティがある
亜人ちゃんは語りたいの凄さはオカルトというロマンを題材にしている漫画なのに、話の内容がけっこう現実的であるということ。
多感な高校生に対し、教師としてどう接するのかという距離感が絶妙で、読んでいて泣きそうになるエピソードも多い。

©ぺトス/講談社
ラブコメとしての面白さはちゃんとあるし、どのルートに進むのかハッキリと答えを出しているのも凄く良い。
ラブコメが好きな人はもちろんのこと、ストーリーがしっかりしている漫画が好きな人にオススメなので、興味がある人はぜひ読んでみてほしい。
亜人ちゃんは語りたい(最新刊)9巻の発売日
亜人ちゃんは語りたい9巻は2020年11月19日に発売です。
亜人ちゃんは語りたいの出版社や連載誌
講談社から刊行されている漫画誌・ヤングマガジンサードで連載中なので、書店で探すのなら異世界からの企業進出やスケッチーの近くにあると思いますよ。
本作に興味がある人にはよふかしのうたもオススメです!


