漫画でよくある「僕はどこにでもいる普通の人間」みたいに言ってるやつが、普通の顔をしていたためしがない……そんななか、モブを名乗るにふさわしい顔面をした漫画が発売された。
この記事では週刊ヤングジャンプで連載中の王道ラブコメ漫画『久保さんは僕を許さない』の感想や魅力を紹介したいと思う。

王道ラブコメとは?
個人的な解釈でいえば『からかい上手の高木さん』みたいに、主人公とヒロインだけで世界観が完成していて、余計な設定を必要としていない漫画がそうだと思います。
久保さんは僕を許さないはまさにそういうタイプの漫画で、人によっては“普通”だと思われるかもしれませんが、尖った設定が無いと売れにくいなか、直球勝負のこの漫画はかなり好印象でした。

久保さんは僕を許さないのあらすじ
その感情に“恋”と名が付く2歩手前…ヒロイン女子×モブ男子の、思春期スイートコメディ。
高校1年生、白石純太は隣に居ても気づかれない、集合写真に写っているのに欠席だと思われて顔写真を合成される、そんな存在感ゼロの“モブ”男子。
ところがクラスメートの“ヒロイン級”美少女・久保さんだけは彼を目ざとく見つけて、今日もちょっかいをかけにやってくる――。
誰だって、誰かの特別になれる。
でも、その感情に“恋”と名が付くには、まだ二人は少しだけ幼い。“ラブコメディ”の2歩手前。
ヒロイン女子×モブ男子の思春期スイートコメディ、開幕っ!
ネタバレ注意!久保さんは僕を許さないのストーリーや魅力
作者・雪森寧々さんの漫画
モブ男子の主人公とヒロイン女子のラブコメ漫画
本作の主人公・白石くんは、目の前にいても存在を認知されないという、某バスケ漫画の主人公ばりに影が薄くて『青春を謳歌するどころか、青春のステージにすら上がれない』と、どこか達観している。
クラスメイトに話しかけられるどころか、視界に入っているのかもあやしい……そんな彼の特殊スキルともいえる影の薄さが通用しないのが、本作のヒロイン・久保さんだ。
久保さんはとにかく可愛い。
というか雪森寧々さんの透明感のある綺麗な絵柄がとにかく魅力的で、しかもデフォルメキャラになったときの、ほっぺたの破壊力はもうとんでもない……。
そんな久保さんは「ねぇ、白石くんってさーどのくらいみんなに気付かれないのかな」と、授業中に白石くんを立たせてみたり、挨拶をシカト(自分にされたと思っていない)された腹いせに、白石くんの膝の上に腰掛けたりと、からかって遊ぶ小悪魔タイプ。
体育の後に汗を気にして久保さんからちょっと離れる白石くんが描かれているエピソードでは、久保さんが制汗シートを渡して「私と一緒の匂いだなぁと思って」と反則級の一言を放っている。
普通のラブコメ漫画なのに印象に残るタイプの作品
久保さんは白石くんをからかっている……その力関係はまさに姉弟。
しかしそれは学校での姿で、久保さんが家に帰れば大人っぽいお姉さんにからかわれ、逆に白石くんはまだ幼い弟と公園で遊ばせているお兄ちゃんな一面を見せている。
久保さんは僕を許さないというタイトルは気になるところで、きっかけとなるエピソードがどのように描かれるのか、そして他のキャラクターがどう物語に絡んでくるのか、それは今後の展開を楽しみに待ちたいところだ。
前述したように本作は『からかい上手の高木さん』や『先輩がうざい後輩の話』みたいに、可愛いキャラクターの掛け合いが魅力の漫画になっている。
ラブコメがすきなひとはぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
久保さんは僕を許さない(最新刊)7巻の発売日
久保さんは僕を許さない7巻は2021年11月19日に発売予定です。
久保さんは僕を許さないを無料で試し読みする方法
集英社から刊行されている漫画誌・週刊ヤングジャンプで連載中なので、となりのヤングジャンプより無料で3話まで試し読みできます。


