視力が悪い人にとって眼鏡やコンタクトレンズは、命を預けている大切な相棒といっても過言ではありません。
それが無いとなれば、日常生活を安全に過ごすのが困難になってしまいます。
さて、今回紹介する好きな子がめがねを忘れたは、そんな大切な眼鏡をわざとかと疑うくらい何回も忘れてしまう天然ヒロインと、手助けする主人公の微笑ましいやりとりを描くラブコメ漫画。
ヒロインと主人公のふたりだけで世界観が完成しているラブコメ漫画なんですけど、眼鏡を忘れるというワンパターンの設定を、飽きさせずに読ませる力がちゃんとある作品でした。
好きな子がめがねを忘れたのあらすじ
【ネタバレ注意】好きな子がめがねを忘れたを読んだ感想
著者・藤近小梅さんの漫画
表紙買いを推奨できるデザインが良い漫画
視力検査を模したロゴ。
背表紙のタイトル部分のめがねという単語にぼかしをいれる遊び心。
表紙の優しい色使いがとても綺麗な漫画。
しかも本作のヒロイン・三重さんは眼鏡女子。
それに加えて、ゴールデンレトリーバーの毛並みを彷彿とさせる質量のあるロングヘアという、キャラデザが素晴らしすぎる漫画です。
見えないから近くで見ようとする距離感が最高の漫画
「シャープペンってプペンって略したほうが可愛くない?」
という発言からも分かるくらい、三重さんはいつもぽーっとしている天然な女の子。
三重さんは普段からコンタクトではなく、眼鏡ををかけているんですけど、忘れたり、無くしたり、壊れたりと日常生活をハードモードで生きています。
目つきが悪くなりながら困っている三重さん。
照れながらも必死にサポートする小村くんの様子が、ラブコメ好きにはたまらない漫画なんですよね。
とはいえ、こういう設定を前面に押し出している漫画は、最初はいいんだけど、設定そのものに飽きてしまう致命的な弱点を抱えています。
しかし本作の場合は、もしかしたら好きなのかもしれない、特別になりたい想いがちゃんと形になっていくため、割と早い段階から恋愛漫画としてちゃんと面白くなってくるんです。
三重さんの天然さがオモシロ可愛い漫画
視界がつねにぼやけているから、小村くんの顔をちゃんと見ようとして距離感が近くなる。
天然な三重さんの無自覚な言動にドキドキしっぱなしな小村くんと、読者。
ビニール袋が猫に見えていたり、敵味方分からない状態で体育の授業に参加して「大丈夫私がやる……ううんやらせてほしいの」とむしろやる気をみなぎらせたりと、言動がいちいち面白可愛かった。
からかい上手の高木さんみたいな、1対1のラブコメ漫画が好きな人に超オススメなので、興味があるのならぜひ読んでみてください。
【最新刊】好きな子がめがねを忘れた12巻の発売日【完結】
- Q好きな子がめがねを忘れた12巻の発売日はいつですか?
- A
2024年6月20日発売予定です。