感覚的には短編集…まさに大人におすすめしたい漫画だった。
この記事ではウルトラジャンプで連載中のファンタジー漫画『王国物語』の感想や魅力を紹介します。
ひとりは皇子として育てられ、ひとりは孤独に過ごした双子の宿命を描いたエピソード…それから英雄と側近の因縁を描くエピソードが1巻には収録されています。


この漫画は画風を魅力に感じるかどうかに左右されますね。
王国物語1巻のあらすじ
紫の瞳のアーダルテ。 青い瞳のアードルテ。
一人は優しき皇子として光に包まれ、もう一人は幽閉の身として暗闇に潜む。
別々の道をたどる双子の宿命を描く「アードルテとアーダルテ」シリーズの他、英雄とうたわれる美しい王と、彼に仕える謎めいた男の因縁を描く「王と側近」シリーズを収録。
はるか異国を舞台に綴られる、大人の寓話ファンタジー。
王国物語1巻より引用
王国物語のストーリーや魅力
作者・中村明日美子さんの漫画
漫画好きの大人に刺さる漫画
この作品を子供のときに読んでいたら、魅力的に感じるかといえば、正直微妙。
ただ、色んな作品を読み漁る大人になった今、中村明日美子さんの作品はとても新鮮に映るのだ。
中村明日美子さんの絵柄はとてもシンプルで、キャラクターの美男子っぷりが際立っている。
背景は必要最低限、だからこそキャラクターの動作に、より目を奪われるのだ。
双子と兄弟の物語が描かれる
ストーリーとしては、皇子として育てられたアーダルテと、幽閉されて育ったアードルテが出会い、裏切り、共に旅立ち、同じ人と結婚し、別れるという、壮絶な人生を描いたエピソード。
そして英雄といわれた王に毒を持った側近が、共に人生を終えるまでのエピソードが描かれる。
王の「お前はこのまま私に仕えよ。そして私が死を迎えると同時に自らの命を断つのだ。この銃で」という台詞に涙する側近。
信頼を裏切るまでになにがあったのかが描かれていく…。
これが同じ世界線にある別の国の物語なのか、それとも関係性がでてくるのかは分からない。
ただどちらも喜劇ではなく、悲劇の色が強いのだ。
楽しむというタイプの漫画ではないが、ファンタジーのなかでもダークな世界観を好む人や、小説をよく読む人、ドラマや映画が好きな人にはオススメできる。
興味がある人はぜひ手に取ってみてはいかがだろうか。
王国物語(最新刊)3巻の発売日
王国物語3巻は2021年1月19日に発売です。
王国物語の出版社や連載誌
王国物語は集英社が刊行している漫画誌・ウルトラジャンプで連載中なので、本作を書店で探すのなら、片喰と黄金や惰性67パーセントという漫画の近くにあると思います。


