客観的にみたときに面白い漫画ではないんだけど、自分は好きな漫画ってあると思うんですよ。
自分にとっては異世界転生のスローライフ系の漫画がそれで、明確な敵もいなければ、波乱万丈な人生もない、一定の温度感で描かれる日常がいいんですよね。
今回紹介する鍛冶屋ではじめる異世界スローライフもそういうタイプの漫画で、チート能力で鍛冶屋をしながら、森の奥深くでケモミミ娘やドワーフの弟子たちと、ゆるっとした生活が描かれます。
鍛冶屋ではじめる異世界スローライフのあらすじ
しがない社畜として生きていたエイゾウは、ある晩に猫を助けてトラックにはねられる。
その猫は並行世界に関わる存在だったらしく、助けてくれた見返りとしてエイゾウに希望のスキルを与えたうえで異世界に転生させることを申し出る。
エイゾウは趣味のモノ作りを生業としたいと思い、鍛冶屋として転生することを望む。
その願いどおりに鍛冶屋として異世界でのモノ作りライフがはじまる。
しかし、エイゾウのスキルは異世界を揺るがす業物を生み出すレベルだった――。
【ネタバレ注意】鍛冶屋ではじめる異世界スローライフを読んだ感想
鍛冶屋ではじめる異世界スローライフの原作小説
カクヨムWeb小説コンテスト異世界ファンタジー部門で大賞をとった作品ですけど、小説家になろうでも連載中で、ライトノベル版はカドカワBOOKSより出版されています。
異世界転生×スローライフ×職業系チート能力
先に述べておくと、本作を面白いと、読んでいて楽しいと思うかは、異世界転生が好きという大前提が必要で、テンプレが苦手な人にはあまりおすすめはしません。
まぁ、これは異世界転生そのものに言えることで。
ファンが求めている展開を突き詰めているから、必然と狭く浅いジャンルになるんですよね。
普通なら、好きな漫画と似たようなジャンルや雰囲気の大枠で作品を探すと思うんですけど……。
異世界転生の場合は、同じような“物語”を求めてしまって、自分の場合は8割テンプレでも正直構わないって感じになるんですよね。
自分はとんでもスキルで異世界放浪メシや、魔王様に召喚されたけど言葉が通じないみたいな、商人で成り上がったり、波乱万丈がない穏やかな物語が好み。


だからこそ、鍛冶屋ではじめる異世界スローライフみたいな作品と相性が凄く良かった。
ケモミミ娘とドワーフと森の奥で同居生活
本作の物語は、ものづくりが趣味の渋いおじさんが、刀鍛冶に関するチートスキルをもらい受け、商売をしながらスローライフを送るというもの。
怪我をしていた虎の獣人・サーミャを助けたり。
ドワーフのリケを弟子にとったり。
貴族のサーミャを匿うことになったり……。
森の奥深くで可愛い女の子たちと同居生活する漫画です。
チート能力のおかげで鍛冶をする描写はあっさりしているんですけど、主人公が才能をひけらかすこともないので、読んでいてウザいと感じることはありません。
エイゾウは才能だけで鍛冶をするので、感覚を言語化するほどの経験や知識が欠落しているんですけど、そのことをちゃんと認識している主人公ってのもまた魅力です。
おっさんが主人公だと精神状態が安定しているので、読みやすくていい。
異世界転生漫画のなかでは絵も綺麗なほうだと思いますし、スローライフ系の物語が好きな人にはおすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください。
【最新刊】鍛冶屋ではじめる異世界スローライフ3巻の発売日
鍛冶屋ではじめる異世界スローライフ3巻は2022年8月26日に発売です。
鍛冶屋ではじめる異世界スローライフを無料で試し読みする方法
鍛冶屋ではじめる異世界スローライフはKADOKAWAが運営しているWEBマンガサイト・デンプレコミックで連載中なので、ComicWalkerより無料で第2話まで試し読みできます。


