結婚なんて人生で重大な決断なのにそれを他人に勝手に決められる、しかも親の道具として使われる政略結婚って現代人には理解できない感覚ですよね。
さて、今回紹介する煙と蜜は、大正時代を舞台に12歳の少女と30歳の男性という歳の差がある許嫁同士が描かれる恋愛漫画なんですけど、意外なことに雰囲気が険悪などころかめちゃくちゃ素敵なんですよね。
凛としていて、煙草が良く似合い、どこか影を感じる渋くてカッコイイ大人の男性と、はやく大人になりたいと願う少女の健気な可愛らしさがマッチしている素晴らしい恋愛漫画でした。
煙と蜜1巻のあらすじ
【ネタバレ注意】煙と蜜を読んだ感想と内容紹介
作者・長蔵ヒロコが描いた漫画
魅力①.大正浪漫の雰囲気が素晴らしい漫画
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介は煙と蜜!
自分はなんでも鑑定団とか金庫を開けるヤツとか、池を抜くヤツとか、そこに昔の人が生活していた歴史とロマンを感じれるテレビ番組が結構好きなんですよね。
生活雑貨とか食べ物なんかでも、伝統的な製法でつくられているものに魅力を感じませんか?
和室、和柄、和服…。
日本人だから当然ではあるんですけど、レトロな雰囲気ってなんでこんなにいいんでしょうかね。
舞妓さんちのまかないさんとか、わたしの幸せな結婚という漫画も、和的な雰囲気に惹きつけられて購読した記憶がありますから、もっと和テイストの漫画は増えていいと思うんですけど、意外と少ないですよね。
魅力②.歳の差だけど不快感の無い許嫁同士の純愛が描かれる
ただ、個人的に煙と蜜を読んでいて一番凄いと思ったのは、許嫁という関係性と大正時代の歴史背景を考慮してもなお危うさを覚える、現代人の感覚を完璧にいなす土屋文治の大人の男性としての色香と魅力。
そして、ヒロインである花塚姫子の健気な可愛らしさでした。
文治はこの若さにして大日本帝国陸軍第三師団所属の少佐という地位にいて、姫子の実家もまた何人もの女中を抱えているという家柄の良さが描かれています。
どういう経緯で二人が許嫁という関係になったのか。
姫子が文治に惚れたキッカケは何があったのか。
それは巻数を重ねるうちに描かれていくでしょう。
意中の相手にいいところを見せたい。
好かれたい思いから勇み足となる姫子を、ごく自然にフォローする文治の立ち振る舞いは紳士的でまさに大人の男。
軍人という職業柄、強張った表情を姫子にみせまいと気遣う文治の優しさが随所に垣間見えます。
ヒロインの魅力をゴリ押しするスタイルのラブコメや恋愛漫画が主流のなかで、煙と蜜は文治の色気が凄いんです。
これ、一般男性の自分が読んでもそう思うんですから、ぜひとも女性に読んで欲しいところです。
煙をくゆらす姿、軍服着用時の静かな迫力。
どちらも最高に格好良くて、世界観にグッと惹きこまれますよ。
恋愛漫画が好きなあなたにはもちろん、大正浪漫を感じる漫画を探しているあなたに超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください。
【最新刊】煙と蜜6巻の発売日
- Q煙と蜜6巻の発売日はいつですか?
- A
2024年11月15日発売予定です。
【無料】煙と蜜を試し読みする方法
煙と蜜はKADOKAWAが運営しているカドコミで第1話まで無料で読めますよ!
最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画を紹介したいと思います。