【スカベンジャーズアナザースカイ】ゴミ拾いにロマンを感じるタルコフライクな異界ガンアクション漫画

Twitchとかでライブ配信をよく見る人には、聞き馴染みのあるタルコフというゲーム。

広大なマップを探索して、敵を倒して、装備を収集する。
硬派なシューティングゲームとして高い評価を受けています。

クソザコPCじゃなければ、自分もやってみたいんだけどなーって思うゲームのひとつです。

さて、今回紹介するスカベンジャーズアナザースカイは、タルコフライクな世界観に異形の化物や異能力を加えた、超スリリングなガンアクション漫画です。

武装した少女たちが、自由の身になるための代償100万ドルを稼ぐ、命懸けのゴミ拾いという名のトレジャーハントにロマンを感じる漫画でした。

スカベンジャーズアナザースカイのあらすじ

【ネタバレ注意】スカベンジャーズアナザースカイを読んだ感想

著者・古部亮の漫画

タルコフライクな世界観とVRMMO系漫画の魅力が融合

タルコフを知らない人のために簡単に説明すると、マップを探索してアイテムを収集するゲームです。

ゴミ拾いゲームなんて称されることもありますが、中には激レアなアイテムなんかもあったりして、かなりロマンを感じるFPSゲームなんです。

PCスペックの問題で残念ながら自分はプレイできないので、今はライブ配信を視聴して満足しているんですけど、いつか自分で遊んでみたいものです。

じゃあ、スカベンジャーズアナザースカイはタルコフみたいなガチガチのFPS・ミリタリー系の漫画なのかと言えば、そうではないんですよ。

タルコフにVRMMO系異世界漫画を足したような感じの世界観で、これがまぁ見事にハマっています。

ハードコアな対人FPSをそのまま漫画にするのではなく、異形の敵というファンタジー感、カジュアルな雰囲気を加えることが、功を奏したのではないでしょうか。

読む人が読めば装備や銃の描き込みがガチだと分かるらしいですし、私のような一般人にはサラッと読めるし、このタイプの漫画で万人受けしそうって思えるのはなかなか珍しいですよ。

ミリタリー系に興味が無くても面白いと思えるガンアクション漫画

かくいう私自身ミリタリー系漫画はあまり興味がありません。
重いし、グロいし、読むの疲れるし……。

スカベンジャーズアナザースカイも最初は読むつもりなかったんですけど、本屋でたまたま手に取って読んでみたら、これがまぁささりましたね。

怪しい研究施設・停留所バスストップを拠点に活動する武装少女・収集隊スカベンジャー。
彼女たちが派遣されるのはお宝が眠る異世界・BPブラックパレード。

そこにはもちろん敵がいて、この敵をどう描くのかが漫画家の腕の見せ所といってもいいでしょう。

テンプレもいいけど、独自の世界観が広がってると、なおのこと読み応えがあるものです。

本作ではザコ敵を幽霊、強敵を怨霊と表現していて、これが一周回ってめっちゃ好き。

変なカタカナ言葉じゃなく、日本人には聞き馴染みのある恐怖の象徴を利用していて、これが独特な不気味さを演出しているんですよね。

幽霊相手には華麗なガンアクションで。
怨霊相手には物理神秘アーティファクトという名の呪物を用いて戦います。

これが強力が故にリスクを伴う特殊武器なので、緊張感もあるし、ちょっとグロいんですよね。

使用した代償がまぁ重い。
でも、このタイプの漫画では驚くほどグロい描写が少なくて、その読みやすさに驚きました。

ゲームみたいな異世界に行くという点ではVRMMO系漫画と同じですが、彼女たちが帰ってくる現実は普通ではありません。

収集隊は世界各地の孤児から集められており、彼女たちがこの仕事を辞めるには100万ドルを稼がないといけないらしい……。

いつか本物の空を拝むため、彼女たちは命懸けのゴミ拾いに挑み続けます。

無骨な背景とは裏腹に、キャラクターの表情は豊かで可愛らしい。
読んでいて楽しいガンアクション漫画でした！

多少のグロ耐性は必要ですが、FPS系の漫画が好きな人におすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください！

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