つねづね思っているのは、異世界転生の逆がもっと増えてもいいのにということ。
この記事ではそんな異世界を代表する種族・エルフが神様として日本に住まう漫画『江戸前エルフ』の感想や魅力を紹介したいと思う。
江戸前エルフの主人公・エルダは、日本に転生してから何百年もの年月が経っているので、もはや耳が長いだけの日本人といってもいいくらいに馴染み切っている。
日本のヲタク文化に染まりきった引きこもりエルフが、ゲームやプラモなどを遊びつくす……読んでいて笑顔になるような漫画でした。
![江戸前エルフ1巻の裏表紙画像](https://gomashelf.com/wp-content/uploads/2020/04/42fac2b3-3804-43f6-91c0-63e328d7e875-min-750x750.jpg)
江戸前エルフのあらすじ
東京都中央区月島。
江戸時代より400年以上の歴史を刻む高耳神社。
祀られたるそのご神体は、異世界から召喚され、すっかりひきこもったエルフのエルダでした。
「自分の代わりに――、江戸を――、この国を見届けてくれ」と約束したのはなんと徳川家康!?
不老不死がゆえに、江戸から令和へと伝わる伝統はさることながら、オタク的知識もどんどん蓄え、文明生活を満喫中です。
【ネタバレ注意】江戸前エルフを読んだ感想
作者・樋口彰彦さんの漫画
異世界転生してきたエルフのヲタクライフを描く漫画
本作の主人公・エルダ(またの名を高耳毘売命)は400年以上の歴史を持つ由緒正しき神社に祀られている神様なのだが、その実態は異世界転生してきたエルフ。
日本から異世界は数多くあれど、その逆はまだまだ少なくて、江戸前エルフを見つけたときはめちゃくちゃうれしかった。
しかも異世界転生のテンプレである戦いに参加するという展開ではなく、日本のヲタク文化に染まりきった日常系漫画という意外性もなおのこと良い。
エルダは「昨日ゲームで徹夜したのに、今夜気になるアニメの一挙放送があるんだよう…!!」と言ったり、防毒マスクとアイマスクを装着してプラモデル制作をしていたりとマジでヲタク。
しかもエルフの高圧的なイメージ像とは対極的に、人見知りで臆病なところも可愛らしくて良いキャラクターだ。
JK巫女との掛け合いが楽しい漫画
エルダは神様として祀られているわけで、高耳神社15代目巫女の小金井小糸という女子高生が、いわゆるお世話係みたいなことをしている。
小糸もまたどこか抜けていて、不老不死やエルフの美貌を誇るエルダに「へー、ロブスターみたいだね」と返したのは笑った。
小糸にとってエルダは自堕落でどーしようもないヤツという印象なのだが、過去の出来事とのつながりが明らかとなり……という展開もある。
エルダがなぜ外を嫌っているのか。
寿命が違えば、それだけ人の死を見てきていて、臆病にもなるはずで……。
歴史やヲタクネタを絡ませながら、基本的には穏やかなエピソードが展開されていく。
樋口彰彦さんが描くキャラクターの表情の豊かさは読んでいて癒される。
既存の異世界転生とは違う雰囲気を味わいたい人や、可愛い絵柄が好きなひとには超オススメなので、未読のひとはぜひ読んでみてほしいものだ。
【最新刊】江戸前エルフ9巻の発売日
![最新刊の発売日に購読を推奨する画像](https://gomashelf.com/wp-content/uploads/2019/06/7966bae78213db11914ad7af893f8431.png)
- Q江戸前エルフ9巻の発売日はいつですか?
- A
2024年2月16日発売です。
【無料】江戸前エルフを試し読みする方法
講談社から刊行されている漫画誌・少年マガジンエッジで連載中なので、マガポケより第3話まで無料で試し読み出来ます。
![](https://gomashelf.com/wp-content/uploads/2020/08/dc88da317d239ceff31cb37eb42b2081-640x360.jpg)
![](https://gomashelf.com/wp-content/uploads/2021/02/3efe4f77ead3f13c1332ece00ed9370a-640x360.jpg)