例えば週刊少年ジャンプで連載されていたトリコ。
2期アニメの制作が決定している異世界食堂など。
ファンタジーな世界観と、グルメが融合している漫画に凄く惹かれるんですよね。
今回紹介する空挺ドラゴンズは、飛行船に乗って龍を捕らえる仕事をしている荒くれ者たちを描くファンタジー漫画なんですけど、登場人物が大人であるからこその魅力が詰まっています。
空挺ドラゴンズのあらすじ
希少な龍を求め、各国が空を目指してからおよそ半世紀。
飛行船『クィン・ザザ号』はいまでは数少ない現役の捕龍船だ。
龍を捕らえる目的は多々あるが、乗組員ミカの喜びは龍の肉を美味しく食べること!
上物を味わうべく、スリリングな空の旅がはじまる!
【ネタバレ注意】空挺ドラゴンズを読んだ感想

©桑原太矩/講談社
作者・桑原太矩さんの漫画
冒険譚ではなく龍捕りという職業が描かれている
空挺ドラゴンズは他のファンタジー作品と同じように、激しい戦いや夢を語るようなアツい展開を期待すると「思ってたのと違う」となりかねない漫画です。
というのも主人公のミカを含めて。
登場人物のほとんどが、いい年齢の大人。
夢を追い求めるのではなく。
現実を突き進んでいます。
飛行船に乗り込み、空に生きる龍を捕る。
それが龍捕りの仕事です。
街に近づく龍を捕ることで災害を未然に防ぐ。
食料としても一級品で、人気ある仕事かと思いきや。
昔は囚人や荒くれ者の仕事だった過去があり。
歓迎されていない複雑な事情が見え隠れしています。
高い画力に惚れ惚れする漫画
主人公のミカは龍を食べることしか興味がない男。
ガサツで、自己中心的に見える場面もあるので、苦手に感じる人も多そうな印象を受けました。
ただ、龍を前にしたミカは別人。
危機的な状況でも笑顔を浮かべていて、頼もしさとカッコよさが凄いです。
いっぽうで対峙する龍は、一般的に想像するような造形ではありません。
恐怖と同時に、美しさを感じるような。
桑原太矩先生の画力に惚れ惚れします。
仕事終わりに酒屋で騒ぐ男臭さもいいですが。
空挺ドラゴンズは、女性たちの力強い生き様も素敵に描かれていました。
クィンザザ号の乗組員それぞれの過去や信念。
龍を恨む人間と意地のぶつかり合い。
青年漫画として魅力的なファンタジー漫画だと思います。
【最新刊】空挺ドラゴンズ13巻の発売日
空挺ドラゴンズ13巻は2022年7月7日に発売です。
空挺ドラゴンズを無料で試し読みする方法
空挺ドラゴンズは講談社から刊行されている漫画誌・good!アフタヌーンで連載中なので、公式サイトより無料で1話試し読みできます。