【水は海に向かって流れる】泥沼になりそうな設定で静かな世界観が広がっている恋愛漫画

逆恨みという言葉があるように人間の感情はとても複雑で、必ずしも自分の想像通りに相手が動くとは限りません。

さて、今回紹介する水は海に向かって流れるは、主人公が進学を機に叔父の家に居候することになったら、父親の不倫相手の娘とルームシェアすることになる複雑な感情と人間関係が描かれている漫画。

こんなにも憎悪渦巻くドロドロした物語になりそうな設定なのに、キャラクターの性格が大人びているからすっごく静かで落ち着いて読める人間ドラマが描かれていて、作者の筆力に驚かされた漫画でした。

水は海に向かって流れる1巻のあらすじ

【ネタバレ注意】水は海に向かって流れるを読んだ感想と内容紹介

作者・田島列島が描いた漫画

水は海に向かって流れるの作者・田島列島さんは、マンガ大賞2015で第2位に輝き、2021年に映画化された子供はわかってあげないを描いていました。

魅力①.ひとつ屋根の下で年の差ワケありボーイミーツガール

今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介は水は海に向かって流れる！

例えば、家族ぐるみでお付き合いがあった恋人に裏切られたとして、その恨みが相手の家族に向かうのかと言われればそうはならないだろうけど、複雑な心情にはなるでしょう。

縁を切るってのは当人だけじゃなくて、その周囲の人間とも一線を引く必要があるから、なかなかカロリー高い行為ですよね。

本作の主人公・熊沢直達は高校への進学を機に、おじさんの家で居候を開始するんですけど、自分の父親がヒロインである榊さんの母親と、不倫からの駆け落ちをしたという衝撃の過去を知るんです。

片方の両親は関係を修復し、片方は壊れたまま。
怒りを直達にぶつけてもおかしくないのに「子供には関係ないじゃない」と、榊さんは感情を見せません。

大人らしく振舞う榊さんと、全てを知りながらも周囲に気をつかう子供らしくない直達の姿が描かれていきます。

魅力②.静かで惹き込まれる世界観

普通だったら『お前があいつの子供か！？ぶっ〇してやる！！』ってなってもおかしくない設定なのに、それが無いどころか、物語が静かに進んでいくのが本当に凄いんですよ。

読者としてもドキドキハラハラというか、固唾を呑んで見守るしかできないというか、読ませる力が凄いです。

このマンガがすごい2020オトコ編では第5位に、マンガ大賞2020では第5位・2021では第4位とこちらは2年連続でランクインするなど、全3巻で完結と短いながらも強烈な印象を残します。

恋愛漫画が好きなあなたにはもちろん、ストーリー重視で漫画を選ぶ人に超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください！

【最新刊】水は海に向かって流れる3巻の発売日

【無料】水は海に向かって流れるを試し読みする方法

水は海に向かって流れるは講談社が運営しているマガポケで第1話まで無料で読めますよ！

最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ！って漫画を紹介したいと思います。