ちょっと刺激が強い漫画とかで、バストサイズを聞いて興奮するみたいな描写を見たことあると思うんですけど、いまいちピンとこないんですよね。
そもそも男性はどういう計測で胸のサイズが決まっているか知らないし。
数字を知ったところでだからなんなんだって感じですよね…。
さて、今回紹介する『むねのうちには』は、たわわに実った女性にしか理解できない苦悩と、大人の恋愛が描かれている漫画です。
むねのうちにはのあらすじ
ある日、家に帰った実が扉を開けるとそこにはほぼ全裸の巨乳美女がいた。
彼女は潤さんと言って、家族ぐるみのお付き合いの友人。
実は最近妹のことで悩んでいたことを潤さんに相談する。
そのことをキッカケに、実と潤さんは彼氏さんと彼女さんとしてお付き合いすることになり…。
ネタバレ注意!むねのうちにはを読んだ感想
作者・日坂水柯さんの漫画
むねのうちにはの作者・日坂水柯さんは白衣のカノジョやすきなひとを描いていました。
コンプレックスを描いている良作漫画
悩みっていうのは生きていれば誰しもが抱えているものなので、珍しくともなんともないんですけど。
四六時中その悩みでがんじがらめになるような、体質とか性格とか、時間が解決してくれないコンプレックスはしんどいですよね。
自分が今まで読んだなかでは、あせとせっけんが、汗っかきというコンプレックスと大人の恋愛をうまく組み合わせて描いていると感じた漫画です。
本作は感動要素とかは特になさそうですけど。
他人の痛みを知ることで得られる経験値みたいなものは間違いなくあると思います。
持っている女性にしか理解できない苦悩が描かれる
本作は、両親が旅行先で他界したことで二人暮らしをしている社会人の兄・実と高校生の妹・杏。
それから亡き母が中学教員だった時代の教え子で、兄妹とも交流がある潤さんという女性が主な登場人物で描かれています。
ある日、実が帰宅するとなぜか潤さんが部屋で××な格好で涼んでいるとんでもない状況で。
それは杏が炎天下のなか歩いてきて汗だくになっている潤さんを気遣ったがゆえのハプニングだった。
杏が潤さんを自宅に招いていたのには理由があって。
それは、洋裁の仕事をしている潤さんに制服の仕立てを頼んでいたから。
実は成長期の妹が急激に太ってきていると勘違いしていましたが…。
「高校生の頃、成長が著しくて制服も胸が入らないので大きいサイズを着ていたんですけど、体型にあってなくて太っていると勘違いされる…」
と、共通の悩みを持つ杏の気持ちを潤さんは代弁しています。
大きめの制服にすればお腹と胸のあいだに空間ができるうえに、白という膨張色で太って見える。
かといってピッタリの制服だと窮屈で。
「制服に限らず、きちんとした服ほどきちんと着られないです」
コンプレックスだったからこそ、服飾系の仕事をしていると潤さんは話しています。
他人から見れば魅力や長所でも。
持っているものにしか分からない悩みが存在するもの。
そして本作は大人な恋愛という、もうひとつの要素をあわせもっている漫画なんです。
眼鏡ヒロインの何が素敵なのかって。
口調も容姿も大人のお姉さんって感じでグッとくるんですよね。
潤さんなんてまさにど真ん中ストレート。
コマ割りが大きめで読みやすい作品が好み。
独特な絵柄の漫画が好きな人におすすめなので、興味がある人はぜひよんでみてください。
むねのうちにはを無料で試し読みする方法
むねのうちにはは幻冬舎が運営しているWEB漫画サイト・comicブーストで連載中なので、第3話まで無料で試し読みできます。


