国が変われば風習も常識も変わる。
旅にはトラブルがつきもので、一期一会の出会いが思い出になるとは限らない。
今回紹介する魔女の旅々は、このライトノベルがすごい2020単行本・ノベルズ部門で第6位と4年連続ランクインとなった大人気シリーズがコミカライズされたもので、分かりやすくいうとキノの旅みたいに風刺をきかせたダークなストーリーが魅力の作品だ。
読後に考えさせられる、またはずっしりと重いバッドエンドが好きな人にはオススメできる漫画でした。
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魔女の旅々のあらすじ
あるところに一人の魔女がいました。
名前はイレイナ。
彼女は旅人として、これといった目的もなく、色々な国や人と出逢いながら、流されるように気ままな長い旅を続けています。
これは、そんな魔女イレイナが紡ぐ、出逢いと別れの物語…。
【ネタバレ注意】魔女の旅々を読んだ感想
原作・白石定規と漫画・七緒一綺とイラスト・あずーるの著作
白石定規さんの原作『魔女の旅々』は既刊13巻を超える大人気シリーズで、2020年10月にはアニメ化を予定しています。
漫画を担当している七緒一綺さんは『薬屋のひとりごと』の構成を担当、キャラクター原案のあずーるさんは『神アプリ曰く、私たち相思相愛らしいですよ?』のイラストを担当しています。
魔女のイレイナが特殊な国を旅する漫画
魔法には性差があり、女性には魔女見習いと、魔女という上の位が用意されていて、昇格試験に合格すれば魔女見習いのコサージュが、そこから修行を積み、正式な魔女と認められればブローチと名前が贈呈されるという。
本作の主人公・イレイナは最年少で魔女見習いとなり「灰の魔女」という名前が与えられた少女で、物語は彼女の旅を通して出会った人物や国との別れまでが描かれている。
魔女になったきっかけは、幼い頃に好きだった『ニケの冒険譚』という本の、作者の体験をもとに描かれた世界中の美しい景色に魅了されたことで、魔女になったイレイナは旅をする。
キノの旅みたいにバッドエンドを普通に描いている漫画
魔法使いの国や、花の国など特殊な国でおこる事件や出会いを描く短編の連なりで、必ずしもハッピーエンドにならないあたり、私はキノの旅みたいだと思った。
キノの旅はアニメを観た程度の知識だし、どちらの原作も未読なので、今後どういうふうに展開していくのかは予想できないが、魔女の旅々はかなり読みやすい部類で、バッドエンドを普通に描いている作品は希少だと思う。
イレイナは国や人物が抱えている事情に対して、深入りすることはなく、淡々と旅を続けている姿はとても印象的で、正しさとは一体何なのかを考えさせられる漫画だった。
【最新刊】魔女の旅々4巻の発売日
魔女の旅々4巻は2022年3月7日に発売予定です。
魔女の旅々を無料で試し読みする方法
魔女の旅々はスクウェアエニックスが運営しているWEBマンガサイト・ガンガンONLINEで連載中なので、 第1話を無料で試し読みできます。


