2019年1月からアニメ化された漫画

図書館の大魔術師1巻感想|原作・風のカフナは架空の小説⁉ 司書が主役の王道異世界ファンタジー

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図書館の大魔術師1巻画像

小説家になろうやTwitterなど誰でも作品を発表できる場が増え、異世界転生系はひとつのジャンルとして確立された。

 

2018年4月6日に発売された、good!アフタヌーンで連載中の『図書館の大魔術師』は流行りの異世界転生ではなく司書が物語の主軸を担う王道異世界ファンタジー。

勇者や魔法使い、騎士と同じような英雄的職業の、本を護るために活動する司書・カフナが本作のヒーローになっている作品だ。

画力、セリフ、構成。

全てに驚かされる1冊だった。

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風のカフナは存在しないのか?

この作品を読んだ後に原作小説が気になった方も多いのではないだろうか。

ソフィ=シュイムという外国人の名前から『ハリー・ポッター』のような海外小説で、翻訳者の名前まで表紙に書いてあるくらいだから、日本でも発売されているはずだと私も思った。

 

しかし普通に検索をかけても出てこなくて、大抵の書籍を販売しているamazonで検索しても見つからなかったので、図書館の大魔術師1巻の一番最後のページを見てみると、あるはずの名前がない。

 

漫画の一番後ろのページには発行者、印刷所などの権利が書いてある欄が存在し、著者名では原作者の名前が記載されるのだが、本作では泉光さんの名前だけ……。

 

つまりは存在しないのだろう。

むしろソフィ=シュイムという人物がこの先登場してもおかしくはないのではないか。

こういった細かいこだわりもこの作品の魅力の一つだと私は思う。

出版社・漫画誌など

1巻のあらすじ

その昔、書物は金と同様の価値を持っていた。
小さな村で姉と2人、貧しい暮らしをしていた少年は本の都“アフツァック”に憧れを抱いていた。そんなある日、一人の司書と出会い、運命が大きく動き出す——

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本を護る司書がヒーローの物語

図書館の大魔術師1巻ネタバレ

昔は黄金の山と同じ価値があった本も、活版印刷技術の発明と共に庶民のものへと変わった。

だからといって全ての人が自由に本を読めるかといえばそうではない。

格差はどこにでも存在する。

 

主人公が暮らすアムンの村でも小さな図書館が開放されているが、主人公は使わせて貰えない。

なぜなら貧民街の出身で、差別されているから。

緑の目、金色の髪、白い肌、尖った耳。

貧民街で暮らす主人公は常に差別を受けている。

 

学校へ通うお金も決して小さくはない。

主人公の唯一の家族でもある姉が「あなたにはいろんなことができるようになってほしいの」と、主人公の未来のために一日中働いて稼いだお金で通わせてもらっている。

だからこそ逃げることもできない。

 

ある日、主人公は同級生から暴力を受けているところをセドナという女性に救われる。この女性こそがカフナのひとりで、この出会いが主人公の運命を大きく左右するのだ。

 

セドナの言葉はとにかく力強い。

「振る舞いとは思考から始まる。思考は次に言葉に変わり言葉は行動に、行動は習慣に、習慣は性格に、性格はやがて運命に変わる」

「物語の主人公はいつだって他の人とは違う。それってすごく特別でカッコいいことだと思うけど?」

「この日この時が運命だった。そのほうがずっと素敵だろ?」

胸を熱くするセリフが随所に散りばめられている。

 

 

カフナの役割は本を護ること。

火事、泥棒、害獣、そして戦争。

 

本を貸すだけでなく、あらゆる形の書を保管し、あらゆる敵から護るために活動している。

カフナがなぜアムンの村を訪れたのか。

それは魔術書の回収のため。

 

セドナに一度は助けられたものの主人公に対する風当たりは無くなったわけではない。大切な物を奪われ、主人公はある出来事に巻き込まれてしまう。しかし弱虫な彼の姿はどこにもないのだ。

試し読みでは分からない、最後のページで本当の凄さが待っている。

 

もしもこの作品が3巻くらいまで発売されていたら、私は確実に次にくるマンガ大賞2018で10位以内に選ばれていたのではないかと思う。

 

異世界転生が流行しているなか純粋な王道ファンタジーで、風のカフナは存在しない。そして1巻全てをあらすじに使う大胆な構成。ファンタジーに欠かせない画力。主人公の名前が最後まで明かされないことなどワクワクするような漫画だった。

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