- Qテンジュの国は面白い漫画でしたか?
- A
知的好奇心をくすぐられるという意味で面白い漫画でしたよ。テンジュの国は18世紀のチベットを舞台に当時の文化や歴史、さらには婚約から始まる恋愛など、ほのぼのとした日常が魅力の漫画。乙嫁語りみたいな雰囲気を堪能できる数少ない作品のひとつです。
『テンジュの国』のあらすじは?

- 出版社/連載
- ジャンル
- 全5巻完結
テンジュの国は講談社が刊行している漫画雑誌『別冊少年マガジン』やWebマンガサイト・アプリ『マガポケ』で連載されていました。
テンジュの国のジャンルは歴史漫画です。また夫婦生活やピュアな恋愛が好きなあなたにはもちろん、スローライフ系ファンタジーが好きな読者とも相性が良いと思います。
テンジュの国第1巻は2018年3月9日に発売されました。
☞最終第5巻は2019年12月9日に発売/完結しました。
『テンジュの国』はどういう漫画なのか?

①.数少ない『乙嫁語り』風の読書感覚を堪能できる
国や時代が変われば、常識や価値観が違うのは当たり前ですよね。現代日本に住んでいる私たちの感覚ではありえないことが普通に行われているから、良くも悪くも歴史や風習って興味深くて面白いんですよね。
とはいえ、これまでの歴史漫画といえばキングダムやヒストリエ、ヴィンランド・サガなど、つねに戦が隣り合わせで、死がつきまとう血生臭い物語になることが多く、流血描写やグロ耐性が低い私には息苦しくて読みづらいジャンルのひとつでした。
ですから、恋愛を主軸に歴史や政治を絡めて物語に厚みを持たせた、しかも圧倒的な画力で読者の心を鷲掴みにした乙嫁語りは、本当に凄い作品なんですよね。それだけに、似たような作品を読みたいって思っても、なかなか見つからなくて……、テンジュの国は、そんな読者のニーズに応えるような漫画でした。
とはいえ、乙嫁語りと比較されたら数段レベルが落ちるのは事実です。マンガ大賞2014で第1位を受賞するだけでなく、そこからさらに20年近く連載が続いている漫画ですから、それは比較するだけ無意味な話ですよね。
②.18世紀のチベットが舞台の歴史や風習に魅了される
本作の主人公であるカン・シバは、医者見習いで、薬草取りが趣味という少年。ある日、体調の悪そうな村人に薬を処方するために悩み事を聞いていると、行商人らしき集団を見かけた村人が「ありゃ花嫁背負ってるわ」と呟きます。
二人の視線の先には、真っ黒な布に包まれた人と思われる荷物を背負った男がいて、後妻や婚約者を無理やり連れていくなど不穏な会話、異文化の結婚観や風習が描かれていきます。カン・シバもまた13歳にして結婚適齢期。現代日本とはまったく違う価値観がこの漫画にはあるのです。
③.婚約から始まるピュアな恋愛と夫婦生活
村人の薬を用意するためにカン・シバが自宅に戻ると、先ほど見かけた行商人たちの姿があり、担がれていた花嫁はモシ・ラティと名乗ります。このラティがとても可愛らしく利発な女の子。薬やスープづくりを積極的に手伝ってくれて、言葉も文化も違う異国に嫁ぐというのに、とても楽しそうに話すラティに、嫁ぎ先は貴族か?と見当違いな反応をみせるカン・シバですが……。
実はこのラティはカン・シバの花嫁さんで。
婚約から始まるピュアな恋愛が描かれていくわけです。
そりゃそうですよね、13歳といったら中学生ですもん。
感覚としては異世界ファンタジーですし、逆に昔の人からしたら、不老長寿のエルフが100歳近くで子供扱いされているのと似たような違和感を覚えるんでしょうね。
テンジュの国は乙嫁語りほどではありませんけど、民族衣装などの小物類や建物などの背景まで繊細なタッチで描きこまれていて、絵を眺めているだけで時間が過ぎていきます。チベットの風習や恋愛観など、現代に生きる自分からは想像できない感覚を学べる、希少な歴史漫画です。
ラティはもちろん、妹のペマも可愛らしく、不器用なカン・シバとラティがどういう夫婦になっていくのかニヤニヤしながら読める漫画なので、興味があるならぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
以上、テンジュの国の紹介でした。
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