どこ出身って聞かれたときに、愛知県よりも名古屋って答えた方が伝わりやすいほど、県庁所在地のパワーって凄いんですよね。
今回紹介するだもんで豊橋が好きって言っとるじゃんは、名古屋がある尾張地方ではなく、その反対側の三河地方にある豊橋市の方言やあるあるネタを描く、いわゆるご当地漫画。
名古屋の凄さを認めてはいるんだけど、敵視もしている複雑な感情とか、超コアな内容が描かれています。
だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!のあらすじ
国元ほのか。15歳。
だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!1巻より引用
この春、愛知県豊橋市に引っ越してきました――。
お前はまだ本当の豊橋を知らない。
ネタバレ注意!だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!の魅力
作者・佐野妙さんの漫画
佐野妙さんは森田さんは無口や若奥様は侵略中などの漫画を描いています。
東三河の大都市・豊橋について描いているご当地漫画
愛知県のあるあるネタを描いている漫画といえば2021年に第3期アニメが放送予定の『八十亀ちゃんかんさつにっき』がある。
そちらは愛知県民大満足どころか、東海地方のネタも描いていて、秘密のケンミンショー的な感じで誰が読んでも楽しめると思う。
いっぽうで本作の場合は、東三河地方の都会・豊橋市を描いているので、共感できるのが市民と三河地方に住んでいる人のみという超コアな漫画。
駄菓子の定番ポテトフライに、全国的な知名度のお菓子・ブラックサンダーや、コーヒーにサラダやパンがついてくるサービス“モーニング”発祥の地(諸説アリ)だとか。
読んでいて「へ~そうなんだ」となる情報量の多さと「それって方言だったの?」と気づかせてくれる三河弁の紹介がとにかくツボ。

©佐野妙/竹書房
じゃん・だら・りんは当然として、さばくるとか、休み時間を放課っていうのも方言だったのかと気づかされた。
個性的なキャラクターとグルメ情報が魅力の漫画
両親の離婚によって豊橋に引っ越すことになった国元ほのかが、ボランティア部に所属していて地元愛に溢れている先輩・吉田ちぎりと出会うことで豊橋について知っていく。
1年前に名古屋から引っ越してきた同級生・矢越奈々や、味噌を愛してやまない津辺先生とか、個性的なキャラクターも多い。
なによりもピレーネ・デセール・五平餅など、どんなものかと調べてみたくなるようなグルメ情報が満載だ。

©佐野妙/竹書房
知識欲を満たされる漫画や、読み応えのある漫画が好きな人にオススメなので、興味がある人はぜひ読んでみてください。
(最新刊)3巻の発売日
発売間隔から予想すると、だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!3巻は2021年4月以降になると思いますので、詳細が分かり次第追記します。
出版社や連載誌
だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!は竹書房が刊行している漫画誌・まんがライフで連載中なので、書店で探すのならめんつゆひとり飯の近くにあると思いますよ。
本作に興味がある人には青の島とねこ一匹や君は放課後インソムニアもオススメです!


