初めて読んだBL漫画は最高でした。
この記事では月刊コミックビームで連載中のBL漫画『てだれもんら』の感想や魅力を紹介します!

ガチなやつ?
そういう描写があるわけではなくて、あくまでも関係性が分かるような程度、腐男子ではなくても読むことが出来るくらいライトなBL漫画でした。
そして本作の帯ではメタモルフォーゼの縁側の作者・鶴谷香央理さんが「この作品で萌え死ぬならば本望です」と推薦コメントを書いています。


独特な絵柄もまた良い味を出しています
てだれもんらのあらすじ
小料理割烹「薫風」で働く元ヤンの板前・星野トオル。
厄介な庭の手入れを専門とする寡黙な庭師・鷹木明。週末には明の家で、ささやかな肴を作って晩酌を楽しむふたり。言葉にはしないけど漏れでちゃってるトオルの気持ち。明の本当の仕事には気づいていないけれど……。
てだれもんら1巻より引用
美味しい料理とモノノ怪退治?
指先で魅せる手練れ者たちの謎めく愛しき物語、ご堪能あれ。
てだれもんらのストーリーと魅力
作者・中野シズカさんの漫画
てだれもんらの作者・中野シズカさんは刺星や星匠、そして第22回文化庁メディア芸術祭の審査委員会推薦作品に選出されたにわにはににんという短編集を描いています。
晩酌を二人で楽しむ週末の時間
大根の菊花作りや網大根などの飾り切りを器用にこなす元ヤンの板前・星野トオルは、仕込み中にかかってきた電話で松露を一緒に食べる約束をする。
その相手は庭師をしている鷹木明という寡黙な男で、お客さんのところでいただいた松露を料理してもらえないかという電話だった。
鷹木がキノコを苦手なことを知っている星野は『いいのか吸い物で…』と色々な料理を頭に浮かべるのだが『美味しくいただくのが目的じゃなくて、食べることに意味がある』と解釈するのだ。
俺はふたりでうまいもんが食べたいと星野がアイスを手にとり、夜道を軽やかに歩く姿、そして『いつも扉が開くこの時、照れる』という心理描写は恋心そのものでとても清らかなのだ。

とても静かで美しいんですよね
庭師といっても特殊な仕事を描く
ここからがてだれもんらの驚いた部分になるのだが、鷹木の職業は庭師であって庭師ではない。
庭の化物を退治する特殊な庭師なのだ。
庭には特有の“庭の怪”といものがいて、それを退治する、鎮める役割を担っている。
鷹木の職場で働き始めたワケアリの庭師・中村という男の事情、星野と鷹木のあいだにある過去とは。
漫画をたくさん読むようになると、珍しい職業だったりマイナーなジャンルを読みたくなるのですが、本作はまさに“漫画好き”の心をくすぐる、繊細で美しい描写にただただ見惚れてしまう作品でした。
てだれもんらの出版社と連載誌
てだれもんらはエンターブレインが刊行している月刊コミックビームで連載中!
本作を書店で探すのなら生理ちゃんや彼女と彼氏の明るい未来という漫画の近くにあると思います。

以上、てだれもんらの紹介でした!