愛する人よりも先に逝きたいか、看取りたいかという二択の質問があるけれど、老後に孤独と自由を謳歌できる人がいったいどれだけいるのだろうかって話ですよね。
さて、今回紹介するぽんこつポン子は、愛する妻に先立たれて田舎で独り暮らしをしている頑固なおじいさんが、ぽんこつなメイドロボットと余生を過ごすことになるSF漫画。
ポン子のダメダメだけど愛くるしいキャラクターは面白く、おじいさんの哀愁漂う背中に、自分と両親の将来を想像せずにはいられなくなる、ノスタルジックなSF漫画でした。
ぽんこつポン子1巻のあらすじ

ちょっぴり未来、さびれた海辺の町。
妻を亡くして、余生を送る吉岡の元にひょっこり現れた家政婦ロボが巻き起こす!
どたばたスローライフコメディー起動!
ぽんこつポン子を読んだ感想と内容紹介

作者・矢寺圭太が描いた漫画
ぽんこつポン子の作者・矢寺圭太さんは、おにでか!という漫画を描いており、2024年現在はずっと青春ぽいですよを連載中です。
魅力①メイドロボット×スローライフの相乗効果
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介はぽんこつポン子!
最近はセルフレジを導入しているスーパーも増えてきましたし、ロボットが配膳している飲食店なんかもあったりして、良くも悪くも便利な時代になったのを実感しています。
そんな話はさておき、ぽんこつポン子の主人公は、東京から静岡の田舎町へと旅をするひとりのメイドで、スマホが圏外の表示になるレベルの田舎を訪れたのは老人のお世話をするためでした。
愛する妻に先立たれて、誰もいない庭に、過去の記憶を思い出す吉岡さんは、息子から一緒に暮らそうと誘われても「わしの心配はせんでいい」と頑なに断ってしまう頑固者。
そんな吉岡さんのもとに「私、家政婦協会の紹介でまいりました、メイドロボットでございます」と丁寧な口調で、頭を下げるどころか、首ごと落とす”ぽんこつメイド”がやってきました。
ロボット=人間と対立みたいな構図の漫画が多いなかで、自分はこういうスローライフを描く作品を待っていたし、想像以上に良い雰囲気の作品で、すごく心がほんわかしますよ。
魅力②.自分だけでなく両親の老後を想像させられる漫画
最初こそ吉岡さんはポン子に、家事は自分でできるから必要ないと、拒否する姿勢をとっていたけれども、生活を共にするうちに心を開いていくんですよ。
ポン子がなぜ吉岡さんの元を訪れたのか?
そこには先だった妻の思いがあって……。
ぽんこつポン子2巻から登場する吉岡さんの孫娘・ゆうなは、現状への不満と将来どうするか?みたいな不安を抱えていて、残された時間の違いを強く意識させられるんですよ。
8割くらいはポン子と吉岡さんのコミカルなやりとりでほんわかするんですけど、残り2割のシリアスな話で、自分と両親の老後を考えさせられる内容になっていました。
歳を取っていく両親をみていると、他人事じゃないなって、会えるうちに色々と話をしないとなって、身が引き締まる思いですよ……。
スローライフ系の漫画が好きなあなたにはもちろん、考えさせられる内容の漫画を探しているあなたに超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】ぽんこつポン子10巻の発売日【完結】

- Qぽんこつポン子10巻の発売日はいつですか?
- A
2021年5月28日に発売されました。
ぽんこつポン子を試し読みする方法
ぽんこつポン子は小学館が運営している週刊スピリッツ公式サイトで第3話まで無料で読めますよ!

最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画を紹介したいと思います。
