この記事では2021年10月よりアニメ放送開始予定のファンタジー漫画『王様ランキング10巻』のネタバレ注意な見どころを紹介します。
9巻では一連の騒動の黒幕であるミランジョの壮絶な過去について描かれました。
その続きとなる王様ランキング10巻では、オウケンに倒されてしまったボッジが、三途の川を挟んで自分の母親とミランジョの会話を俯瞰で見守る展開が描かれています。
王様ランキング10巻のあらすじ
凶剣にボッジ散る……!?
王国の絆が結集する第10巻!!
卓越した剣技でオウケンの底知れぬ脅威にたったひとりで奮闘していたボッジ。
しかし、カゲの応援もむなしく戦況は冥府の剣王へと傾いてしまう。
全滅の危機を迎えたその時、ついに王国はひとつになる──。
ネタバレ注意!王様ランキング10巻の感想と見どころ
不死身のオウケンに、なすすべもなく倒れされてしまうデスパー。
ボッジは涙を流しながらも、オウケンの前に立ちふさがりますが、自慢の剣術も通用しません。
回避が上手いボッジに対してオウケンは、狙いをデスパーとカゲに変更することで、ボッジの隙を作りだします……。
ボッジは自身が傷つきながらも、逃げろと必死に伝えますが、カゲが友達を置いて逃げれるはずがありません。
知性を感じない獣みたいな存在だったオウケン。
ついにカゲもボッジも倒されてしまいます。
場面が切り替わって生と死の境目の世界。
ボッジとデスパーは、三途の川を渡りそうなカゲを引き留めようとするんですけど、声が届くことはなく成り行きを見守るしかありません。
王様ランキング10巻は、母親たちが印象に残る構成になっています。
カゲとの再会を喜びながらも、やり残したことがあるという息子の背中を涙ながらに見送る母親。
ミランジョの人生を悲しみ、同情し、遺恨を過去のものにする懐の深いボッジの母親。
血のつながりは無くても、本当の息子のように愛し、信頼しているヒリング。
死後の世界で情報を持ち帰るという展開はあまり好みではないんですけど、亡き母の登場シーンはやはりグッとくるものがありました。
ミランジョが突き進むのは茨の道。
自分の行為が正しくないと理解しているからこそ、彼女の言動には迷いが出ています。
黒幕なんてのは本来、イカレているサイコ野郎の役目なんですけど、王様ランキングはそうじゃない。
彼女の心の揺らぎは人間味があっていいんですよね。
さて、王様ランキング10巻の後半では四天王が協力してオウケンを抑え込むんですが、ピンチになってたことで逆に才能が開花してしまいます。
ボッジの目が覚めたときに、この戦いにどう決着をつけるのか。
次の巻の展開を楽しみに待ちたいと思います。
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