方言そのものがとてつもない個性を持っているのに、日常会話にすらオチを求めるという関西人の性質は、コミュ障の自分からすると近寄り難い印象です。
関西と一括りにしてはいますが、県が違えば人が変わるので、いやいや大阪のおっちゃん扱いされたら困ると思う方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、それはコッチの問題で。
英語が話せたら海外旅行とかもっと気軽に行けるのにって感覚に近いです。
とはいえ、社会で生きていくうえで、レスポンスの早さや豪胆さは重要だから、純粋に羨ましく感じるんですよね。
さて、今回紹介するおねぇちゃん日和は、関西圏で暮らす姉妹の、何気ないほのぼのとした日常を描くコメディ漫画。
おねぇちゃん日和のあらすじ
【ネタバレ注意】おねぇちゃん日和を読んだ感想
小ボケとツッコミの応酬が軽快で面白い漫画
「なんでやねん」とか。
「なんやねんほんま」とか。
たとえボケがつまらなくても、笑いに変換ができる強さが、関西弁のツッコミにはありますよね。
もちろん腕があってこその芸当。
しかし、ボケの勢いを殺さないレスポンスの早さが、他県民にとっては羨ましいです。
そんなことはさておき本作では、関西圏で生活している姉妹の日常が描かれていくんですけど、お姉ちゃんの小ボケを即座に拾う妹の、会話のテンポが子気味よくていいんですよね。
ギャグ漫画みたいに表情や絵の表現で笑わせてきたり、漫才みたいに斬新なボケをかますなんてことはありません。
ごく自然な言葉のキャッチボール。
会話だけで楽しめるって地味に凄いんですよね。
だるまさんが転んだで、代謝が動いたは不覚にも噴出してしまいました。
よつばと!とか、今日のさんぽんたとか。
スキップとローファーもそう。
天然なキャラクターの面白さが存分に発揮されていて、これらの作品が好きな人はハマると思います。
4コマ漫画に近い読み心地がある
背景が書き込まれているとか、絵柄が独特とか。
はたまた予測不能なストーリーが面白いとか。
そういう特別感はありません。
シンプルだからこその読みやすさは、4コマ漫画に通ずる部分があって、頭を使わないで楽しめるの漫画って自分は結構好きなんですよね。
姉妹の母親も愉快な人で。
この親にしてこの子あり。
困惑しているお父さんにまた笑えます。
生粋の関西人の家族ってこんな感じなんですかね?
現実だったら大喧嘩に発展しそうなお姉ちゃんのやらかしを、うまく受け止める妹。
二人の漫才のような会話がめちゃくちゃ読んでいて楽しかったです。
ほのぼのとした穏やかな雰囲気の作品とか、ギャグ漫画が好きな人におすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください。
【最新刊】おねぇちゃん日和2巻の発売日
- Qおねぇちゃん日和2巻の発売日はいつですか?
- A
2022年12月27日発売予定です。
【無料】おねぇちゃん日和を試し読みする方法
おねえちゃん日和はメディアファクトリーが刊行している漫画誌・月刊コミックCUNEで連載中なので、コミックウォーカーより無料で第4話まで試し読みできます。