なんで好きなの?って聞かれても、返答に困る。
それが、フェチってものです。
ぷちぷちを潰すのが好きな人もいれば、一時期大流行したハンドスピナーを無限に眺めていられる人もいるでしょう。
自分は高圧洗浄機で汚れが落ちていく映像が好きなんですけど、共感できる人には海外の絨毯を清掃する動画もおすすめしておきます。
他人に説明できる言葉を持ち合わせていないけど、自分は超楽しいっていうあの感覚分かりますかね?
さて、今回紹介する雨宮さんは、複数のフェチを持ち合わせている主人公と、自分以上にクセが強いクラスメイトとの交流が描かれる日常系漫画です。
普通の学校生活のなかでの日常が描かれるかと思いきや、あらゐけいいちワールド全開な不思議と可愛いを兼ね備えているコメディ漫画でした。
雨宮さんのあらすじ
【ネタバレ注意】雨宮さんを読んだ感想
著者・あらゐけいいちの漫画
なんかクセになるという感覚を凝縮した漫画
例えば匂いフェチとか言うと、ピンク色なイメージが強い言葉ですけど、そうではありません。
香水のような良い匂いに限らず、焦げた醤油や煙の匂い、はたまた一般的には臭いとされる、納豆やにんにく、汗や靴下の匂いが好きな人だっていると思います。
一般的には理解されないだろうけど、自分は好きだっていう趣味趣向は誰しもが抱えているはず。
本作の主人公・雨宮さんはそのフェチが多い女子高生。
自分の感覚は少数派なんだと理解し、普通を装って生活するも、その胸の奥底には、なんか好きという感覚を共有する友達が欲しいと願っています。
トグルスイッチのパチンという小気味いい音。
ソーセージの皮がパリッと弾ける音。
新品のスニーカーの匂いなど。
わかる~で溢れていますが……。
たしかにそれは個人で楽しむもので、友達の前で悦に浸るものではありませんよね。
そんな雨宮さんは、転校先で自分よりもクセがあるクラスメイトたちに出会うわけです。
この人達なら自分をさらけ出しても大丈夫なんじゃないか、いやいや気を引き締めないと。
そんな雨宮さんの緊張感を吹き飛ばす個性的なクラスメイト。
天狗やお侍、オバケといった、本当にそうなのか、そういう格好しているだけなのかよく分からないやつもいれば、メドゥーサという本物もいます。
石化能力完備のメドゥーサちゃんマジ可愛い。
と同時に、やっぱり普通の世界観じゃないんです。
少し不思議な世界観のなかでの日常が描かれる
フェチが多いだけで、普通の学校生活が描かれるのかと思いきや、雨宮さんは召喚魔法を使える人たちにちょっかいかけられたりするんですよ。
街並みにはロボットがいる描写もあるし、やはり少し不思議な世界観が織り交ぜられています。
こんな可愛いと面白いが同居している漫画は、なかなかあるものではありません。
メドゥーサちゃん可愛いし、フェンリルのなーもくんのぬいぐるみ欲しい……。
毎日好きな音や匂いでエネルギーを充電している雨宮さんは無敵で、そのポジティブさには元気をもらえる。
読んでいて癒される、疲れない漫画を探している人におすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】雨宮さん2巻の発売日
- Q雨宮さん2巻の発売日はいつですか?
- A
2024年4月12日発売です。