「人間とエルフの寿命の違いからくる感覚の違いに、ここまで踏み込んだ漫画は初めてだ……」
葬送のフリーレンは魔王を倒した勇者一行の“その後”から新たな冒険が始まる後日譚ファンタジー漫画なんですけども、種族の違いを明瞭に描いているからこそ深みがすごいんですよね!!
✔王道ファンタジー漫画好き必読!
✔大人が読んでも楽しめる漫画を探してる!
✔アニメ化など面白さの保証が欲しい!
「ちょっと気になる…」と思ったそこのあなた!
今すぐ『葬送のフリーレン』をチェックしましょう。
葬送のフリーレンのあらすじと作品概要
魔王を倒した勇者一行の“その後”。
魔法使いフリーレンはエルフであり、旅をした3人とは違う部分があります。
彼女が後の世界で生きること、感じること。
そして、残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは――。
物語は冒険の終わりから始まる。
英雄たちの生き様を物語る、後日譚ファンタジー。
【ネタバレ注意】葬送のフリーレンの内容や実際に読んだ感想は?

魅力①.マンガ大賞2021第1位&2023年アニメ化
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介は葬送のフリーレン!
漫画=週刊少年ジャンプみたいなイメージがあるなかで、鬼滅・呪術・チェンソーマンと互角に戦えるメガヒット作品が週刊少年サンデーから爆誕しました。
この記事を書き直している2025年10月現在、もはや個人の感想が必要ないレベルで、数々の受賞歴にアニメ化など、百聞は一見に如かず状態になっていますwww
- マンガ大賞2021大賞
- 手塚治虫文化賞新生賞
- 第69回小学館漫画賞
- 第48回講談社漫画賞
などなど、ランキングに入った賞を含めたら20を超えると思うので、本当に凄い漫画ですよね。
魅力②.エルフと人間の寿命差による時間感覚の違い
ジャネーの法則というものがあるらしい。
これは『時間が経つのが早く感じる現象』で、年数で割った1年の比率が小さくなるため、相対的に時間が早く過ぎるように感じられるとのことです。
大人になると新しい体験が減ったり、代謝が低下したり、アラサーの人間ですら『1年経つの早すぎないか?』って思うんだから、不老長寿のエルフはどうなるんだって話ですよね。
今回紹介する葬送のフリーレンは、不老長寿で他の種族と時間感覚が違うエルフの主人公が、老いて亡くなっていく仲間たちへの寂しさを抱えながら、それでも人間を知ろうと旅をする漫画です。
最近の異世界漫画の傾向的には、勇者がスローライフをしたり、はたまた理不尽な扱いを受けて復讐ルートに突入したり、敵側に寝返ったり、魔王との戦いをスキップしてその後から始まる物語は少なくありません。
ただ、葬送のフリーレンで描かれるその後とは魔王を倒してから何十年後の話なんです!!
主人公は魔法使いのフリーレン。
人間にとって10年の歳月は、人生を変えるには十分すぎる長い時間。
しかし、エルフにとっては『たった10年旅をしただけ』なんです。
言動の節々から生きている世界の違いをひしひしと感じさせてくるんですよ。
一見すると、フリーレンはほとんど表情を変えることが無いので、感情表現が乏しく思えるんですけども、そんな彼女に勇者・ヒンメルの死が大きな影響を与えるんです。
そう、もっと知っておけばよかったという後悔です。
大切な人よりも先立ちたいか、看取りたいか。
そんな質問があるけれど、フリーレンは強制的に後者なんです。
たくさんの魔法と、人と出会う旅。
時間の残酷さ、少しの寂しさ、色あせない思い出。
年齢を重ねた者にしか分からない“死”との向き合いかたをとても考えさせられました。
魅力③.死んでから株が上がり続ける本物の勇者・ヒンメル
『勇者ヒンメルの死からxx年後。』
『勇者ヒンメルならそうした』
葬送のフリーレンって時間経過の描き方が独特なんです。
フリーレンがエルフだからってのはもちろんそうなんですけど、ページをめくったら一瞬で年月が経っていたり、この書き方をすることで時間に対する感覚の違いのエグさが際立っています。
だって、1話から2話で20年経過しているんですよ?
ヒンメルの死から反省して、短縮して、コレですから。
なんというか、キャラ造形が本当に深いんですよね。
個人的に印象的だったのは、ヒンメルの描き方です。
もうすでに死んでいるからこそ、思い出だからこそ、美しくて本物の勇者なんですよ。
もちろん長い旅路のなかで、失敗したことも多々あったでしょう。
でも、それが描かれるのは笑い話になるごく一部。
なぜなら、彼はもう死んでいるから。
そして、これは日本人の『死者を尊ぶ・死体蹴りを悪し』とする感覚が強いからこそ、こういう描き方になるんだろうなって、ちょっと面白い部分ですよね。
魅力④フェルンやシュタルクという弟子たちの関係性
物語のベースとして時間感覚の違いがあるから、悲しみや寂しさに包まれているんですけど、だからといって雰囲気が暗いわけじゃないってのも伝えておきたいところです。
フリーレンは僧侶のハイターからフェルンを、戦士のアイゼンからシュタルクという弟子を引き受けて旅を続けることになります。
戦闘では超頼りになる師匠って感じのフリーレンが、どっちが年長者かわからないくらいフェルンに甘えると同時に、フェルンの母性に読者としても癒されています。
そしてそのフェルンとシュタルクが上質なラブコメをしてくれるんで、シリアスとバランスがとれていて、めっちゃ読みやすいファンタジー漫画に仕上がっています。
まだまだ語り足りないんですけど、キリが無いのでここまでにしておきますwww
百聞は一見に如かずなので、ぜひ上質な王道ファンタジー漫画を堪能してください!
葬送のフリーレンの評価や口コミを調査しました!
先述したように、葬送のフリーレンはマンガ大賞2021で第1位に輝いた他多数の受賞歴がある他、2026年1月より第2期アニメの放送が決定している実績十分の漫画です!
SNSを巡回していても「シリアスとコミカルの両立がすごい」「地味で静かな世界観だけどじわじわとハマってしまう」「ヒンメルとかいう一生株が上がり続ける男」など、概ね私の感想と同意見が溢れていました。
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ジャンルや設定、絵柄や雰囲気など、私の独断と偏見で読み心地が似ている漫画を紹介します!
葬送のフリーレンを無料もしくはお得に読む方法はある?
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