存在は知っていたが、ここまで良い雰囲気の漫画だとは思わなかった。
この記事では楽園で連載中の日常系漫画『微熱空間』の感想や魅力を紹介します。

こういう設定の漫画は結構ありますよね?
確かに二次元コンテンツでは珍しくない設定なのですが、微熱空間はタイトルが表しているようにその距離感が絶妙で、それは新しい家族に限った話ではなく……という物語の内容が抜群に素敵な漫画でした。


購読を後回しにしたのを少し後悔
微熱空間のあらすじ
多感な時期の女のコが同い年のオトコのコと急な事情で生活を共に…。
蒼樹うめが満を持して放つ悩ましくも羨ましい物語、待望の第1巻!!!
カラーイラストギャラリー&カバーほか描きおろし収録。
微熱空間1巻より引用
ネタバレ注意!微熱空間のストーリーや魅力
作者・蒼樹うめさんの漫画
微熱空間の作者・蒼樹うめさんは2007年に第1期が放送されて以降、第4期アニメまで制作された『ひだまりスケッチ』という漫画を描いていました。
ストーリーがしっかりしているラブコメ漫画
そういう書き方をしてしまうとアレなんですけど、ラブコメにも頭を空っぽにして読めるようなキャラクターや設定重視の漫画と、セリフや行動に共感できるような、ストーリーに魅力を感じるタイプの漫画があって、微熱空間は後者だと思う。
両親の再婚で姉弟ができる……二次元コンテンツに慣れているとそういう設定に多くでくわすけれど、ラブコメは距離の詰め方がとにかく早い。
いっぽうで微熱空間は両親に弟ができると聞かされていた亜麻音と姉ができると思っていた直耶が、会ってみたら同級生だったという勘違いから始まるため、二人の距離感がどことなくぎこちないのだ。

それが普通なんですけどね…
家族になるのはとても難しくて、思春期の男女ならなおさら不安に感じることも多くあるはずで……そういう当たり前の悩みや、それでも仲良くなるために相手を伺っているという、心の機微がしっかり描かれている漫画なのだ。
百合要素も描かれている
亜麻音はお嬢様学校に通っていて、友人の九条郁乃はどうやら亜麻音のことが好きみたいで……。
それに気づいたきっかけが直耶の存在であり『私のキスは怒られない。私が何をしたってそれは女同士のお遊びなんだから』と悩む様子が描かれている。
萌え系のラブコメかと思いきや“新しい家族”との関係を真剣に考える亜麻音と直耶、そして親友を好きだと気付いてしまった郁乃という、ストーリーを評価できるラブコメだった。
この作品を気になっているという人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
微熱空間の出版社や連載誌
微熱空間は白泉社が刊行している楽園で連載中の漫画です。
本作を書店で探すのなら、花と頬やメジロバナの咲くという漫画の近くにあると思います。

以上、微熱空間の紹介でした!