男女別学の割合は年々減っていて共学化が進んでいると聞きますけど、いざ来年から共学化します！ってなったとして、本当に異性が集まるものなんですかね？
二次元コンテンツでは定番の設定ですけど、リアリティを追求したらハーレムなんて夢のまた夢で、異性に気を使うしんどいことだらけになりそうですよね。
さて、今回紹介する花園に幹が立つは、共学化したお嬢様学校に入学した主人公が、周囲に馴染むべく男子一人で孤軍奮闘するラブコメ漫画です。
こういう設定ですから強制的にハーレムラブコメっぽい雰囲気になるわけですけども、理性的だけど若者らしさもある主人公なので、読んでいて不快感の無い素敵な漫画でした。
花園に幹が立つのあらすじ
「幹くん。男子入学者は、貴方ひとりです」
深い林を抜けた先に佇む、伝統と格式ある学び舎。
創立から百余年、都内有数のお嬢様学校として名を馳せてきた「私立櫻凛学園 高等部」は、少子化のあおりを受け、共学化することとなりました。
しかし、入学した男子はただ1人、遠野幹だけで――?
性別も文化も生活水準も違うクラスメイトに囲まれて、遠野くんは無事、特待生としての立場を守り切れるのでしょうか？
ときめきと戸惑いの高校生活、はじまりはじまり。
当世屈指の美しき描線であなたを虜にする、新鋭・野澤佑季恵のデビュー連載!
【ネタバレ注意】花園に幹が立つを読んだ感想
古き良き設定を用いたハーレム系ラブコメ漫画
先述したように、時代の変化といいますか、共学化の流れが進んでいるとのことで、よくある妄想のひとつだった、異性の中に放り込まれるみたいな設定は減っていくかもしれません。
かくいう自分もパッと思いついたのは、インフィニットストラトスや生徒会役員共、終末のハーレムくらいなもので、あれ？意外と少ないって思いましたからね。
お恥ずかしい話、ラブコメ好きで妄想癖のあった頃の印象が強く残っていただけなのかもしれません。
大人になった今は、明らかに中高生をターゲットにしたラブコメはさすがに読めなくなったんですけど、花園に幹が立つは毛色が違ってよかったんですよね。
ハーレム環境で不快感を感じさせない主人公の魅力
ピンク一辺倒じゃなくて、青緑も混じっている雰囲気。
この場合、自分はどう振舞うのが正解なのか。
言動について思慮深く考える主人公は素敵です。
モテたいって願望は人間の本能。
下心があるのは当然なんだけど、だからといってそれが丸出しな主人公だったら嫌ですよね。
成年漫画だったらともかく、青年漫画にはある程度の品性を求めたい所存です。
ポーカーフェイスを保ちつつも、内心ではドキドキしたり、若者らしく悩みを抱えている様子が描かれていくのは、ハーレム系の漫画では珍しく好印象な漫画でした。
メインヒロインが決まっている珍しいストーリー構成が魅力
で、個人的に一番驚いたのがメインヒロインが早々に決まること。
ラブコメや恋愛漫画全般に当てはまることですけど、物語の9割が恋人になる前を描いているので、告白がもはや完結するフラグみたいになってるじゃないですか。
テレビや動画のCMみたいにじらしにじらすのが普通ですよ。
これだけ女の子をたくさん登場させて、色々出来そうな設定でありながら、よくあるイベントを描く前に意中の相手が第1巻で決まるとは思いませんでした。
しかも、メインヒロインのビジュアルが良すぎるんですよ！
おしとやかなお嬢様タイプでまろ眉でタレ目は最高すぎる！
こういうお姉さん系の雰囲気のキャラって自分は好きなんだけど、負けヒロインになりがちな印象だったから、これは超うれしい。
特殊な環境に馴染もうと努力する主人公に対して、周囲の人間は環境の変化をどう受け入れるのか描かれていく、大人が読んでも楽しめるハーレム系ラブコメ漫画でした。
ラブコメ好きに超すすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください！
【最新刊】花園に幹が立つ2巻の発売日
- Q花園に幹が立つ2巻の発売日はいつですか？
- A
2023年12月15日発売予定です。
【無料】花園に幹が立つを試し読みする方法
花園に幹が立つはKADOKAWAが運営しているComicWalkerで第1話まで無料で読めますよ！
