もしも世界に一人だけ取り残されたら生きていく自信はありません。
ふと思ったのは、心霊現象に遭遇したら、そのときの自分は怖がるのか、それとも喜ぶのか。
独りに慣れているとはいえ、本当に孤独になってしまったら精神が耐えられないでしょう。
さて、今回紹介するゆるさばは、ゆるいサバゲ―ではなくサバイバルを描いている漫画で、家族4人を残して人間がいなくなった世界で、自由気ままに遊ぶかのように生活する様子が描かれています。
ゆるさばのあらすじ
ネタバレ注意!ゆるさばを読んだ感想
作者・関口太郎さんの漫画
緊張感がまるでないほのぼのとしたサバイバル漫画
サバイバル漫画といえば、2019年にアニメ化されたソウナンですか?のように、ガチ知識で生き延びるものを想像するかと思いますが、ゆるさばはそうではありません。
本作は突如として急に誰もいなくなり、崩壊して大自然となった世界で暮らす家族を描いています。
いつもと変わらない朝。
外に出たら誰もいない。
電気・ガス・水道は使えるけれど、PCやテレビはどこにもつながらないため、情報はありません。
街は草木に覆われ、大自然の一部と化しています。
他の漫画であれば敵がいたり、人間同士での対立がうまれそうな設定ではありますが、家族4人しか人類がいないため、争いも口喧嘩レベルでしか起きません。
生き残るというよりも順応する様子が描かれている
世界に取り残された裕木家は、生物の教師をしている父親と長女のつむぎと、次女のモモ、三女のリンの4人家族で、母親はすでに亡くなっています。
この状況に焦っているのはモモだけ。
つむぎは「考えても無駄そうだし、なるようにしかならない」というスタンス。
それに父親は賛同していて、リンは子供らしく楽しそう。
元の世界に帰りたいと願うモモですが、その手段はありません。
今をどう生きるかという状況。
豊かな自然と生態系にふれて、夏休みのような毎日が描かれていきます。
自分の家の電化製品は使い放題のため困難を切り開くという雰囲気の漫画ではありませんが、とにかく動物や植物にまみれた大自然の描写が素敵でした。
自衛隊基地で銃を手に入れる。
ショッピングモールに行けば洋服全部自分のもの。
大学で自然再生を学んでいた父親はコウノトリの群れに大興奮!!
人類のいない世界で“遊びまくる”最高の家族漫画になっていました。
この世界の謎もまた魅力。
全5巻でどういうふうに物語が着地するのか。
アウトドア系の漫画やSF漫画が好きな人におすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください。
ゆるさばを無料で試し読みする方法
ゆるさばは講談社から刊行されている漫画誌・ヤングマガジンサードで連載されていたので、コミックDAYSより無料で第1話を試し読みできます。