「怪獣8号がバトル漫画じゃなくて、現場作業員だった世界線みたかったんだよな……。」
はい、そんなあなたにピッタリな漫画を紹介します!
『怪獣を解剖する』
この作品はそのタイトル通り、怪獣学者の主人公が未知を既知に変えるために怪獣の解剖をする漫画なんですけど、好奇心と恐怖に揺れ動く感情や言動が魅力なんですよ!
✔エッセイや短編漫画好き必読!
✔立場の違いからくる衝突にワクワクする!
✔何が起こるか分からない緊張感が最高!
「ちょっと気になる…」と思ったそこのあなた!
今すぐ『怪獣を解剖する』をチェックしましょう。
未知に挑む主人公の葛藤を体験してみてください。
怪獣を解剖するは無料で読める?
怪獣を解剖するはKADOKAWAが運営しているWEBマンガサイト『カドコミ』第1話まで無料で読めますけども、それ以降はコミックスの購読が必要です。


怪獣を解剖するのあらすじ
金子修介監督、震撼!
「ここに新たな怪獣の脅威が警告された。二次怪獣災害に注意しつつ、油断すると新型ヒロインに心を奪われる」
――金子修介(映画監督・平成『ガメラ』三部作)
怪獣学者の本多昭は、“トウキョウ”と呼ばれる超巨大怪獣の死骸の、解剖調査現場に呼ばれる――。
全長およそ210メートル、推定体重8.5万トンの巨大な検体。
そんなトウキョウの調査資料に目を通しながら、昭は「活動停止しているが… 本当に『死んでいる』のだろうか…」と疑念を抱く……。
⇨ネタバレ回避して怪獣を解剖するを読む!
出版社や連載はどこ?
出版社はKADOKAWAで、連載は月刊コミックビームです。
作者が描いていた漫画は?
サイトウマド先生は『解剖、幽霊、密室』を描いています。
端的に言えばどういう人におすすめしますか?
短編漫画やエッセイ漫画が好きなあなたにおすすめです。
【ネタバレ注意】実際に読んだ感想と内容は?

魅力①.怪獣学者という架空の仕事が描かれる
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介は怪獣を解剖する!
怪獣との戦いではなくて、戦った後の後日譚を読みたいと思って購読した怪獣8号は普通にバトル漫画ルートに進んでしまったし、怪獣のあとしまつという映画は評判が悪すぎて観る気にもなりません。
何が言いたいかというと、こういうのを待ってたんですよねって話。
まぁ、厳密に言えばちょっと違うんですけど、それも込で読んでよかったと思える内容でした。
ボロボロに弱った超大型怪獣が瀬戸内海に出現し、大豆島に上陸した後に斃死。
なぜこんなに瀕死だったのか調査した結果、11年前に東京大災害を引き起こして行方不明だった「トウキョウ」であることが判明し、怪獣廃棄作業と並行して、解剖調査が行われている。
普通の生き物とは違い、何から何まで未知である怪獣。
有毒物質の除染作業をしながら、寄生虫と二次怪獣の発生に注意を払う必要があるとのことで、常に緊張感があるんですよね。
「トウキョウ」は…活動停止してはいるが…本当に「死んでいる」のだろうか…
出典:怪獣を解剖する上巻18p
死すらも疑わなければいけない、未知。
この怪獣がもしも生きていたら……。
そんな極限の緊張感に加えて、原因不明の地震が多発。
それすらも怪獣が原因なんじゃないかと思われている。
現場作業に携わる者のなかには、調査研究なんか即刻切り上げて、怪獣を確実に破壊するべきっ手考える者もいますし、主人公は未知を既知に変えることが防災に繋がると信じています。
確実で安全な今を手に入れるか、リスクを犯してでも平和な将来に投資するかみたいな、どっちも正しいからこそ難しい、正論パンチでの殴り合いは読みごたえがありました。
魅力②.好奇心と恐怖で揺れ動く主人公の心理描写
そんな主人公・本多昭もまた「トウキョウ」の被災者。
地震への恐怖は未だにトラウマを呼び起こす。
さらには現場作業の男所帯の環境で、ハラスメントにさらされる三重苦を背負いながら、怪獣の解剖作業を続ける理由は自分の好奇心と、未来の人たちの恐怖を取り除くことにあります。
正直、女性主人公のハラスメントを受ける被害者側描写は、男性主人公へのラッキースケベと同じくらいあんまり好きじゃないんですけど、この漫画に関しては必要なことだと理解しています。
極限のストレスを受ける環境下で、色んな人間の立場からの正論をぶつけられて、自分の意見を通すのか曲げるかの選択を迫られる主人公の葛藤が魅力的に描かれていましたよ。
食料の乏しい海底であれだけの巨体を維持するだけのエネルギーをどうやって得ているのか…
出典:怪獣を解剖する上巻67p
怪獣が大量の海洋ゴミを体内微生物によってエネルギーに変換している説とか、そういう考察もまた魅力。
それから、タダでは転ばない図太さもまた人間社会って感じですし、それで苦労するのが現場の人間ってのもまたリアルなんですよね……。
魅力③.可愛い絵柄だからこそ読めるシリアスな話
怪獣を解剖するはどちらかというと、王様ランキングに似ている系統の絵柄をしています。
絵柄に関しては各々に好みはあると思いますけど、怪獣を解剖する下巻の話はけっこうエグくて、サイトウマド先生の絵柄だからこそ読める内容だったなってレベルで強く印象に残ります。
未知を既知に変えるや学者としての好奇心が原動力になっているのに、それが揺らいでしまうほどの出来事が起こって絶望の淵にたたきつけれる容赦のない人間ドラマが待ち受けていました。
さぁ、そろそろ怪獣を解剖するを読みたくなってきたんじゃありませんか?
エッセイや短編漫画が好きなあなたはマストバイですよ!
それでは、またのお越しをお待ちしております。
【最新刊】下巻の発売日は?

- Q怪獣を解剖する下巻の発売日はいつですか?
- A
上巻と同じく2025年4月11日に同時発売されました。
相性のいい漫画読者は?
この漫画を面白いと感じているなら、怪獣を解剖するも合うよって作品を紹介したいと思います。
