昔は、ほんとにあった恐い話や奇跡体験アンビリバボーの心霊特集が、夏の楽しみのひとつだったんですけど、ドラマ仕立てになってから視聴するのを止めてしまいました。
自分には霊感が無いので、フェイクかどうかはどうでもよくて、純粋に怖いホラー映像を求めているんですけど、コンプライアンス的に許されないらしい……。
テレビも難しい時代だなと同情しながらも、自分はYoutubeで怪談をよく聞くようになりました。
怪談は耳から入ってきた情報をもとに、自分の脳内で映像をつくりあげるものだから、めちゃくちゃ怖いし、ひとつの話が短いから無限に聞けてしまいます。
さて、今回紹介するコワい話は≠くだけでは、怪談を聞いている感覚に近いインタビュー形式で話が構成されている、怪談の魅力を最大限活かしているホラー漫画です。
一番盛り上がる幽霊登場シーンは、読後にも脳内に残るような不気味さがあって、ホラー風味じゃなくてちゃんと怖いホラー漫画でした。
コワい話は≠くだけでのあらすじ
【ネタバレ注意】コワい話は≠くだけでを読んだ感想
久しくなかった心霊系で面白いホラー漫画
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介はコワい話は≠くだけで!
カタカナ表記にするだけでもけっこういいのに、反転させてノットイコールの記号を用いるとか、タイトルからもうセンスを感じますよね。
このジャンルって当たり外れが大きいどころか、9割くらいの確立で外れる印象を持っていたんですけど、コワい話は≠くだけでは、久々に求めていたものが来た!って感じのホラー漫画でした。
そもそも私がホラー漫画に求めているのは心霊漫画。
ヒトコワでもサスペンスでも無いんですよ。
っていうかこのジャンル、ヒトコワに侵食されすぎてないか?
あれは、めちゃくちゃ怖い話を聞きまくった末だからいいのであって、それをメインにされるのはちょっと違うんですよね。
とまぁ、これは個人の主観ですけど、一番怖いのは人間かもしれませんってオチを10連続くらい聞かされたら、さすがにう~んってなりませんか?
ホラーというジャンルはまさにそんな感じになっていて、他の要素を取り入れている作品が主流。
これをホラーに含めるのか?
別のジャンルじゃね?
みたいな漫画があまりにも多い。
しかも、心霊話で聞き飽きた都市伝説を持ってこられると、またか…‥ってちょっと萎えるんですよね。
ですから、ちゃんと怖いホラー漫画って観点で何かあったか考えると、自分の場合は思い出補正もあって地獄先生ぬ〜べ〜まで遡る必要がありました。
ですから、コワい話は≠くだけでを初めて読んだときに、ようやく純粋な心霊で勝負する漫画が現れたかと、めちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。
インタビュー形式が怪談の魅力を引き出している
霊感のある主人公が、心霊に関する色々な事件に巻き込まれるみたいな漫画じゃなくて、どちらかといえばエッセイみたいな漫画なのが、まず凄くいい。
怪談では、どこどこで聞いた話なんですけど……。
だれだれから聞いた話なんですけど、みたいな導入から、自分を体験者に見立てて話始める。
その語り口がまじで心地よくて、聞きなれている怪談の雰囲気そのものなんですよ。
切れ味は鋭く、余韻は長い。
それこそが怪談の魅力だと思っていて、それを漫画で表現しているのは素晴らしいの一言に尽きます。
印象に残るくらい不気味な幽霊を描く画力が凄い
とはいえ、漫画として一番大事なのはやはり画力。
オチでどれだけ怖がらせれるか?
そこが弱ければ、意味がありません。
はい、心配ご無用です。
コワい話は≠くだけではそこもまた魅力なんです。
人型の範疇で、怖いとキモいが混在しているように描かれている幽霊のインパクトがめちゃくちゃ強くて、漫画を閉じた後もしばらく脳裏に浮かんで消えませんでした。
あれは何だったのか?みたいな聞き手によって解釈が変わる話から、意外なところで繋がるストーリー構成もあって、すごく良いホラー漫画でした。
ホラー漫画が好きなあなたにはもちろん、5巻以内で面白い漫画を探しているあなたに超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】コワい話は≠くだけで3巻の発売日
- Qコワい話はキくだけで3巻の発売日はいつですか?
- A
2024年3月8日発売です。
【無料】コワい話は≠くだけでを試し読みする方法
コワい話は≠くだけではKADOKAWAが運営しているカドコミで第3話まで無料で読めますよ!
最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画をいくつか紹介したいと思います。