【僕の奥さんはちょっと怖い】完璧で素直になれない先輩との結婚生活が描かれるラブコメ漫画

相手が何を考えているのか察する力も大切ですけど、それと同じくらい言葉にしないと理解し合えない前提で生活するのも大事だと思うんですよね。

今回紹介する僕の奥さんはちょっと怖いは、憧れの女性と職場結婚した主人公が、仕事を完璧にこなしていた先輩の背中を追いかけ、主婦になった先輩は陰ながら後輩を支えるラブコメ漫画です。

僕の奥さんはちょっと怖いのあらすじ

【ネタバレ注意】僕の奥さんはちょっと怖いを読んだ感想

作者・栗田あぐりさんの漫画

先輩がヒロインの良さと難しさを感じる漫画

自分は主人公よりもヒロインのほうが年上・先輩・上司みたいな、古い言い方をすれば姉さん女房のラブコメ漫画がめちゃくちゃ好きです。

精神的に自立しているから普段は大人の余裕を感じるんですけど、二人きりで甘えるときの破壊力はギャップがあって凄い可愛いんですよね。

ただ、こういうラブコメ漫画は主人公の人間性みたいなものが重要で……。

ヒロインの魅力を最大限発揮するには、自信満々な男性より大人しい男性のほうが絶対に良いけど、かといって母性を求めるような弱弱しい男性は読者の心象を悪くします。

ちょうどいい塩梅にしないといけない難しさがあるんですけど、本作の場合は読んでいてイラっとするような描写が少なからずありました。

ファッション誌のエース編集だった先輩と結婚。
先輩は寿退社して主婦に。
主人公は仕事が出来た先輩の背中を追うように頑張っています。

仕事が出来る＝仕事が好きではありません。
生き方の選択は人それぞれで良いと思います。

ただ、仕事だけでなく家事もそつなくこなす完璧さに、主人公が男としての自信を無くして落ち込んでいるのは意味不明で理解できません。

なんでこんな完璧な人が僕と結婚してくれたんだろう。

という主人公の心の声に『いや本当になんでだよ』とツッコんでしまうくらい、物語の始まりの印象はよくありませんでした。

先輩が物事をそつなくこなせるのは、努力あってこそだと主人公に伝わることで、二人の関係が深まっていくんですけど……。

仕事が出来る先輩のカッコよさに惚れたんじゃないのか？
高嶺の花なのは告白する前から分かってたことだろ。
と、年上ヒロインが好きな自分からすると、共感できません。

眼鏡のヒロインがデートでコンタクトをつけてくるくらい、主人公の心理描写は納得できるものではないし、恋人の段階で心の整理はしっかりしなさいよと思いました。

思っているだけでなく言葉で伝える重要性がよく分かる

主人公に対して思うところはありますけど、話を重ねるごとに人柄の良さは伝わりましたし、新婚生活を描くラブコメとしてはヒロインがとにかく可愛くて好き。

二人とも心の声を素直に伝えることが苦手なようで、それが勘違いエピソードに繋がります。

思っているだけでなく、言葉にしなければ相手に伝わらない。
結婚生活も続くにつれて、感謝が減って文句が増える。

そうならないようにするには、相手の気持ちを推測して自己完結するのではなく、積極的にコミュニケーションをとらなければいけません。

二人をみていると、自然と自分はどうだろうかと考えさせられます。

表紙にもあるように、新婚生活のイチャイチャもさらりと描かれているのも魅力的でした。

恋人時代はどんな雰囲気だったのか。
両親への挨拶や関係性は気になるところです。

先輩や上司がヒロインのラブコメ漫画が好きな人におすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください。

【最新刊】僕の奥さんはちょっと怖い9巻の発売日

【無料】僕の奥さんはちょっと怖いを試し読みする方法