【野人転生】チートもなければテンプレも無い超ハードモード異世界サバイバル漫画

あなたが異世界転生系で萎える瞬間ってどこですか？

自分は転生直後の日本人が、猪や熊などの野生動物やゴブリンなどの初期モンスターを、なんのためらいもなくあっさり倒す描写をみると、ため息をついてしまいます。

異世界転生というジャンルに寛容な自分ですらこうなるんですから、普通の読者がこんな浅い展開みせられて耐えれるわけないんですよね。

さて、今回紹介する野人転生は、都合のいいチートスキル無しで、己の力と知恵で厳しい世界を生きていかないといけない超ハードモードな異世界転生漫画です。

ご都合主義なチート無双ハーレム展開にうんざりしているあなたにぴったりな、おっさん主人公が生き残るために超頑張る漢臭くて緊張感が素晴らしい漫画でした。

野人転生のあらすじ

【ネタバレ注意】野人転生を読んだ感想

著者・小林嵩人さんが描いた漫画

なろう系には珍しいチートスキル無しの異世界転生漫画

ちょっと、そこのあなた！
異世界転生＝全部なろう系だと思ってるんじゃないですか？
カクヨムorアルファポリス原作の可能性だってありますよ。

まぁ、どれも同じようなものではあるんですけどね。

ごく稀に、めっちゃいいじゃんって感じた異世界転生漫画は、原作を探すとだいたいその三択で続きを読めたりするんですけど、まさか野人転生がなろうにあるとは思いもしませんでした。

なろう系って趣味の延長線上で始めたものが書籍化されるパターンが多いので、テンプレを駆使しながら初期設定ゴリ押し、ハーレムでごまかす作品がとても多いじゃないですか。

野人転生はネット発作品特有の単調さがないんですよ。

え？これ小説家になろうにもカクヨムにもあるの？
ってビックリしましたよ。
この衝撃は薬屋のひとりごとに通ずるものがあります。

チートスキルも無ければ、可愛い女の子もいません。
ですから当然、俺TSUEEEEもハーレムもありません。
ネット小説で人気を得る要素を全部縛ってるのと同義。

これでちゃんと面白いんだから、なろう発って言葉で一括りにはできないなって思いました。

野生動物やゴブリンがちゃんと怖く描かれる

野人転生の魅力がここなんですよ！
声を大にして言いたい、野生動物を舐めるなと。

個人的な感覚ですけど、異世界転生の当たり外れは、転生直後の緊張感の有無でわかります。

小説は一行目、漫才はつかみが大事って言うじゃないですか。
異世界転生において転生直後は超重要な局面ですよ。

あっさり、さらっと描くなと。
一般人を転生させるならせめて焦らせろと。
野犬に噛まれたらもう終わりだぞ。
それくらいの緊張感をかもしだせって常々思っています。

野人転生の主人公が持っているスキルは空手のみ。

服すらも与えられずに異世界に送られた主人公は、木の実が食用かパッチテストして、火おこしに挑戦して、未知の生物を観察して……というサバイバルから始めます。

まさに拳でモンスターや人間と戦うことになりますが、それはけっして闇雲ではありません。

ちゃんと思考がともなっているんです。
シンプルな絵柄がゆえに読みやすい戦闘描写。

チートであっさり敵を倒す主人公に慣れすぎていて忘れていた、ゴブリンというモンスターに対する恐怖を久々に感じる……これが異世界サバイバル漫画。

コラムも面白いし、漢臭くてめっちゃいい。
キャラクターが魅力的かと言われればそうでもない。
だが面白い！こういう挑戦的な作品はめちゃくちゃ好きです。

なろう系が好きな人よりも、抵抗を感じているあなたに読んで欲しい異世界転生漫画なので、興味があるならぜひ読んでみてください！

【最新刊】野人転生8巻の発売日

【無料】野人転生を試し読みする方法

まずはじめに野人転生に関する基本情報や、こういう作品が好きなら相性がいいよ！って漫画をいくつか紹介したいと思います。

野人転生はKADOKAWAが運営しているComicWalkerで第3話まで無料で読めますよ！