大学生もしくは20代のうちにやっておくべきこと!みたいなアレがあると思うんですけど、自分が若者に伝えるとするなら、確実に旅行はしといたほうがいいですよ。
働き始めると休日が本当に休む日になってしまうので。
2泊3日で予定を立てるなんて、そこに脳のリソースを割きたくないって思うようになる前に、行きたい場所があるなら行っておくといいですよ。
さて、今回紹介するざつ旅-That’s Journey-は、twitter(X)のアンケート機能でフォロワーから多数決をとって大雑把に行き先を決めるという、特殊なスタイルで描かれる旅行漫画。
目的をガッチリ決めないと旅行できない自分には、これくらい気楽で雑に旅行していいんだと目から鱗でしたし、英気を養っている様子が羨ましく感じるいい旅行漫画でした!
ざつ旅-That’s Journey-のあらすじ
【ネタバレ注意】ざつ旅-That’s Journey-を読んだ感想
作者・石坂ケンタさんの漫画
2025年にアニメ化決定されている漫画
新人マンガ家の苦悩と旅行記が描かれるお仕事漫画
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介はざつ旅!
旅行というものは本来、行きたい場所や見たいものなどの目的があってするものだと思います。
インドアの人はともかく、どこか遠くへ行きたいという漠然とした感情は誰しも抱えているんじゃないですか?
自分探しの旅という言い方はアレですけど……。
この場所には自分を知っている人間が誰一人いない!
って感覚を味わいたい願望があります。
その延長線上に引っ越しが趣味になったり、人間関係をリセットしたり。
あんまり助長させてはいけないモノな気がしているから、旅行で消化できるなら安いもんだと思っていますよ。
本作の主人公・鈴ヶ森ちかは、漫画賞に入賞したものの連載まで辿り着くことができない新人漫画家。
担当編集との打ち合わせに気合を入れて臨むも、すべて空振り。
「どっか消え去りたい…どこか旅に出たい…」
と、呟くほど最悪な心理状態のときにたまたま目に入ったのが、サイコロを振って目的地を決める旅番組でした。
それに触発されるように鈴ヶ森はtwitterで『もういっそ旅に出ます!東京からどっちに向かえばいい?上の方・右側・左でしょ・下へ』と適当にアンケートを取るわけです。
鈴ヶ森が師匠と呼ぶ糀谷冬音にリツイートされることで、アンケートに票が集まるほど拡散され、有言実行せざるを得ない状況になる……というのがざつ旅の始まりです。
国内の観光地を巡るゆる旅漫画
ざつ旅1巻では福島県・会津若松の東山温泉や、宮城県にある日本三景・松島、富山県の宇奈月温泉に友達と遊びに行ったりする様子が描かれています。
人間関係の煩わしさから解放される一人旅も。
たわいもない会話を延々と続けたり、感動をその場で共有できる友人との旅行も。
ざつ旅ではどちらの魅力もしっかりと描かれているのが凄くいいんですよ。
どっちがいいとかではなく、どっちもいいもの。
計画を立てない行き当たりばったり感がまた良い雰囲気をつくっているんですよね。
職業がマンガ家の漫画はけっこうあるんですけど、そのほとんどが中堅以上がガチ初心者かのどちらか。
仕事としてやっていけるかギリギリの新人が模索している様子が描かれるのは新鮮でした。
1つのエピソードに対する観光地や背景の情報量は少なめ。
旅行漫画として物足りなさも多少感じますが、それを補って余りあるキャラクターエピソードの魅力があります。
アウトドア系の漫画を探しているあなたにはもちろん、ゆったりと穏やかに趣味が描かれる漫画が好きな人におすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】ざつ旅11巻の発売日
- Qざつ旅11巻の発売日はいつですか?
- A
2024年6月26日発売です。
【無料】ざつ旅を試し読みする方法
ざつ旅はKADOKAWAが運営しているカドコミで第2話まで無料で読めますよ!
最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画をいくつか紹介したいと思います。