大人になってから、忙しい毎日に疲れて楽しいと感じる回数が少なくなって、漠然と何かに挑戦したい!刺激がほしい!と思うようになりました。
今回紹介するスケッチーは、新しい趣味に挑戦する女性たちの群像劇を描く漫画。
東京オリンピックの種目にも選ばれたスケートボードという今大注目の競技を題材に物語が進んでいきます。
スケッチーのあらすじ
ネタバレ注意!スケッチーを読んだ感想
作者・マキヒロチさんの漫画
女性の活力が苦悩よりも印象に残る漫画
マキチヒロさんの漫画『いつかティファニーで朝食を』や『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』はどちらもドラマ化されているため、名前だけは知っていて。
私自身は『スケッチー』が同作者の漫画で初めて読む作品になります。
女性が主人公の漫画はやたらリアリティがあったり、社会風刺になっていたり、マウントの取り合いをしていたり……。
とにかく重い印象がありますけど、本作に関しては新しい趣味を見つけた女性のいきいきとした表情が印象に残るため、読んでいて苦に感じることはありませんでした。
アラサー女性の日常が趣味を見つけることで変化する
スケッチーは複数の視点がある群像劇。
彼氏はいるんだけれど結婚は遠く、さえない日常を過ごしている川住憧子。
憧子の後輩で男嫌い、そして勝気なタイプの小日向しほ。
そして不倫がバレて人事異動させられてしまった竹花さんという三名の物語。
それぞれに嫌なことがあった過去があり、現状にも不満やストレスを抱えて生きている……。
そんなある日、たまたまスケーターの女の子を目撃したり、インスタで写真や映像を見て衝撃を受けたり、はたまたロード・オブ・ドッグタウンという映画に感動したり。
数多くある趣味の中からスケートボードに出会います。
子供たちに交じって初心者講習を受ける憧子は『今日もっと滑れるのかなーって思ってきたけど、全然滑れなかったなー』とその難しさを実感しながらも。
心地いい疲労感とその楽しさから頬が緩んでいて、その表情がとても印象的でした。
ストーリーを重視している大人に読んでほしい漫画
読みやすいとはいえ、モブキャラのセリフはなかなかイラっとするし、描写に関してはとても淡白で映像で見るようなアクロバティックなスケートボード漫画とかではない。
しかし1巻で多く描かれていたキャラクターのマイナスな部分が、趣味を始めることでどのように変わっていくのか、とても楽しみだし、物語に惹きこまれた。
人間ドラマが好きな人におすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください。
【最新刊】スケッチー6巻の発売日【完結】
- Qスケッチー6巻の発売日はいつですか?
- A
2023年1月19日に発売されました。
スケッチーを無料で試し読みする方法
スケッチーは講談社が刊行している漫画誌・ヤングマガジンサードで連載中なので、コミックDAYSより無料で第5話まで試し読みできます。