かつて秦の始皇帝が不老不死を求めて水銀を飲んだという話があります。
平均寿命が80歳を超える現代の感覚に照らし合わせると、もちろん不老は魅力的ですけど、不死に関しては本当にそれが幸せなのか、素直にうなずくのが難しいところですよね。
さて、今回紹介する地獄楽は、不老不死の仙薬を手に入れることができれば無罪放免という条件で集められた罪人と、お目付け役の打ち首執行人たちが、極楽浄土と噂の地で化物と三つ巴の戦いを繰り広げるダークファンタジー漫画。
いつ誰が死んでもおかしくない世界観の緊張感、男性キャラの狂気と躍動感のある戦闘描写、そして女性キャラの肉体美や妖艶さが魅力的な漫画でした。
地獄楽は2023年以降にアニメ化決定!
地獄楽の放送時期はまだ未定ですが、アニメーション制作は呪術廻戦やチェンソーマンの手掛けているMAPPAが担当するので、戦闘描写にはかなり期待しています。
地獄楽のあらすじ
【ネタバレ注意】地獄楽を読んだ感想
著者・賀来ゆうじさんの漫画
いつ誰が死んでもおかしくないダークな世界観が魅力の漫画
地獄楽は、秦の始皇帝に不老不死の仙薬の存在をほのめかしたとされる徐福の逸話が物語のベース。
時は江戸時代。
おとぎ話とされた島が見つかり、徳川家の意向によって死罪が決定している極悪人たちが集められ、不老不死の仙薬を持ち帰ることができれば無罪放免という条件で、その島に向かうことになる。
もちろん罪人たちだけでは素直に行動するとは思えないので、打ち首執行人“山田浅ェ門”という実力者たちが同行し、島の攻略を目指します。
物語の主人公は“がらんどうの画眉丸”と呼ばれる忍者の少年。
生まれ育った環境が特殊で、冷徹な仕事を平然とこなせる強靭な肉体と精神力を持っていますが、この世に未練は無いと最初は死を望んでいました。
しかし妻の存在と、愛していたという事実を思い出し、画眉丸は生き残ることに全力を注ぎます。
画眉丸のお目付け役は、山田浅ェ門佐切という頑固な女性。
他の者よりも情に厚く、太刀筋に迷いがあります。
最初こそ罪人と執行人。
そして天仙と呼ばれる化物たちと、三つ巴の戦いの構図でしたが、物語が進むにつれて自己中心的なキャラクターの心情にも変化が現れるんです。
悪人と、それを裁く側の立場。
頭では理解していても、生き残るために協力していれば情が湧くのは当然のことで、背中を預け合う関係性がとても魅力的に描かれています。
躍動感のある戦闘描写とキャラクターの肉体美
地獄楽の戦いでカギとなるのはタオという生命力や氣の相性。
他のバトル漫画みたいに分かりやすくて派手な必殺技とかではありません。
しかしながら、純粋な戦闘で魅せる画力はもちろんあるし、天仙の雌雄同体という特徴から、単行本ではあられもない姿となっていて、躍動感とか肉体美がとてつもないことになっています。
ダークな世界観が魅力と記載したように、キャラクターがどんどん死ぬ漫画なので、苦手な人には注意が必要です。
バトル漫画が好きな人はもちろんのこと、絵柄が綺麗な漫画が好みの人にオススメなので、興味があるならぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
【最新刊/完結】地獄楽13巻の発売日
- Q地獄楽13巻はいつ頃発売ですか?
- A
2021年4月30日発売です。