言霊という考え方が存在しているように、良くも悪くも何気なく発した一言がとんでもないパワーを持ってしまったりするので、常々言葉には気をつけたいなと思っています。
さて、今回紹介するダーウィン事変は、人間とチンパンジーのハーフであるチャーリーがテロリストと戦う漫画なんだけど、過激派の動物愛護団体の影響でヴィーガンそのものが奇異な視線を向けられるようになったり、SNSの描写が現代を上手く風刺しているんです。
マンガ大賞2022で第1位に輝いたのは納得の、人間であって人間じゃないからこその視点と論理的な言葉で相手を黙らせる描写には、読んでいてゾクゾクしました。
ダーウィン事変1巻のあらすじ
【ネタバレ注意】ダーウィン事変を読んだ感想
作者・うめざわしゅんが描いた漫画
ダーウィン事変の作者・うめざわしゅんさんは、このマンガがすごい2017オトコ編で第4位に輝いたパンティストッキングのような空の下やえれほんなどを描いています。
魅力①.人間とチンパンジーのハーフが主人公の漫画
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介はダーウィン事変!
日本人は議論をしたがらないとか、自分の意見を主張しないとよく言われるけど、そういう人に限って反論に対してブチ切れたり、自分の意見が絶対だと思っているから質が悪いですよね。
ダーウィン事変はそういうヤツらを黙らせる主人公の言葉がとにかく良い漫画で、感情的にならずに淡々としている様子に得体の知れない怖さがあるんですよ。
現実世界で禁忌とされているクローンは、漫画やゲームなどの創作物のなかでは割とよく見る設定ではあるんですけど、ダーウィン事変で描かれているのは人間と動物のハーフ。
クローンを題材にするにしても、いっちばんリアリティがあって、ゾクゾクしますよね。
しかも、過激派動物愛護団体によるテロによってヴィーガンそのものが奇異な視線を向けられるという設定は、めちゃくちゃ風刺が効いているじゃないですか。
ひとつの出来事を叩くために主語を大きくしたり、過去の出来事を無理矢理こじつけたりするのは現実でもよく見られる手法ですよね。
半分ヒトで半分チンパンジーの“ヒューマンジー”と呼ばれる主人公・チャーリーは、動物解放同盟(ALA)にとって、シンボルになり得る存在。
戦いに引っ張り出すために手段を選ばない彼らのやり方によって、チャーリーはあらぬ疑いをかけられ、ますます社会で浮いた存在になってしまうんです。
普段温厚なヤツが怒ると怖いとはよく言いますけども、チャーリーがまさにそういうタイプ。
どんな能力を隠し持っているのか?
感情を露にするときがくるのかなど、先の展開が読んでいて気になる漫画ですよ。
魅力②.半分人間じゃないからこそ出る言葉の重み
チャーリーはヴィーガンの両親に育てられた影響で、野菜・果物以外を口にしないんだけど、意地悪な質問に対して「なんで人間だけは殺して食べちゃだめなの?」と言い放つ姿や、言葉の掛け合いに重みがあって格好いいんですよ。
これは、牛や豚はなんで食べてもいいのかって質問に通ずるものがありますし、自分はそれに対する答えを持ち合わせていないので、考えさせられるものがありました。
SF漫画が好きなあなたにはもちろん、海外のドラマや映画が好きなあなたに超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】ダーウィン事変8巻の発売日
- Qダーウィン事変8巻の発売日はいつですか?
- A
2024年11月21日発売です。
【無料】ダーウィン事変を試し読みする方法
ダーウィン事変は講談社が運営しているコミックDAYSで第2話①まで無料で読めますよ!
最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画を紹介したいと思います。