この記事では、乱と灰色の世界の入江亜紀が描く、アイスランドを舞台に繰り広げられる探偵活劇『北北西に曇と往け2巻』のネタバレ注意な見どころを紹介します。
カトラやリリヤの美しさや慧とジャックのほとばしるスタイリッシュさに惚れた1巻とは違い、北北西に曇と往け2巻は慧の親友が登場して、アイスランドの大自然に触れる内容になっています。


ミステリはすこし休憩です
北北西に曇と往け2巻のあらすじ
氷島を巡る、驚異の旅へ!
人気絶好調! 北欧アイスランドの旅とミステリのジュヴナイル、第2巻!
……とは言っても、2巻ではミステリ部分はしばらくお休み。
主人公、慧の親友、清が日本から遊びに来たことによって、北緯64度の島国の、観光名所でかたっぱしから遊びます。
首都レイキャビクの象徴的な建築物である・ハットリグリムス教会、大迫力のストロックル間欠泉、シンクヴェトリル国立公園の大地割れ、地熱発電所、露天温泉、肉食バーベキュー、北欧美女、そして夜空に広がるオーロラ!
2巻を読み終えるころには、豪放かつ繊細なこの島国のとりこに、あなたもきっと!
北北西に曇と往け2巻より引用
ネタバレ注意!北北西に曇と往け2巻の見どころ
アイスランドについて詳細に描かれる
北北西に曇と往け2巻は弟・ミチタカのことは置いておいて、アイスランドについての内容が主に描かれている。
慧とカトラはジャックの友人から食事をごちそうになるというエピソードでは「アイスランドのヒツジがなぜ美味しいか、知ってるか?この広い荒野で悠々と野生のハーブや苔を食べて育つから」と苔やシダや草しか生えない、足元が溶岩の大地でできている特殊な環境についてジャックは語っている。
ジャックがアイスランドについて話すときの真剣な目つき、慧が肉を美味しそうにほおばる姿は印象的だった。
慧の親友・清がアイスランドに訪れる
そして北北西に曇と往け2巻は慧の親友である清がアイスランドを訪れている。
清は学生にしてアプリをつくる仕事をしていて、慧とは「また身長伸びたね、5センチくれ」「肉くってやせろ」と軽口を言える仲で、しかも慧の能力を知っている理解者。
不器用な男がどうやって清と仲良くなったのか、その経緯も描かれている。
ハットルグリムス協会やレイフ・エリクソン像、グトルフォス(黄金の滝)、そしてストロックル間欠泉にシンクヴェトリル国立公園と観光地を巡っている。
ジャックの自然に対する姿勢と言葉は印象に残る
北北西に曇と往け2巻で印象的だったセリフは「植物は簡単に死んでしまい、回復には100年でも足りない」というジャックの言葉。
観光客が激増するということは、非常識な人間が増えるということで、人の命を守るのは柵ではなく判断力だとジャックは語っている。
清は2巻で日本に帰国するが、今後はどう関わるのか、ミチタカの人間性は?リリヤと慧の関係はどうなるのか?これからの展開に期待したい。
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ハルタのおすすめ漫画
北北西に曇と往けが連載されている漫画誌・ハルタからおすすめする漫画です。
書店で『乙嫁語り』や『煙と蜜』という漫画を探すのなら、北北西に曇と往けの近くにあると思いますよ。
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以上、北北西に曇と往け2巻の紹介でした