この記事では累計300万部を突破し、2021年10月よりアニメ化予定の美術漫画『ブルーピリオド10巻』のネタバレ注意な見どころを紹介します。
9巻では世田介くんが猫屋敷教授に絡まれてピリピリしているヤバい展開が描かれました。
その続きとなるブルーピリオド10巻では、絵に対してどう向き合うのか、自分の感情や好きなものを認識する世田介くんや八虎が、一年の集大成である自主制作に挑む様子が描かれます。
ブルーピリオド10巻のあらすじ
ここのところ災難続きの世田介。
自信を無くしてほしくない八虎は「世田介くんには才能がある」と励ますが才能と努力の考え方の違いから険悪な空気に。
自分の視野の狭さを痛感した八虎は世田介と向き合うため、絵は好きかと問う――。
ネタバレ注意!ブルーピリオド10巻の感想と見どころ
他人が怒られていたり、恥かいている姿をみるのがすごい苦手。
いわゆる共感性羞恥ってヤツで、ブルーピリオドはそういうシーンの塊みたいな漫画なわけですよ。
そもそも芸術が、自分が抱えている思想や感情ををさらけ出すものなので、そういう描写が多くなるのは至極当然なんだけど……。
9巻&10巻のピリピリした雰囲気は、読んでいてなかなかしんどいものがありました。
猫屋敷教授の言葉は正論なんだろうけど。
世田介くんには絶望的に合っていない。
この巻で登場するゲスト講師の小野冴夏は、藝大が苦手とするタイプの芸術家らしいけれど、一般人からは人気が高く、実際に売れている。
歌が上手い人が、売れている歌手とは限らない。
仕事ができるから、昇進できるとは限らない。
真面目で優しいから、モテるとは限らない。
現実もわりとひねくれていますからね。
世田介くんが猫屋敷教授の教えに従ったからといって、名を残す画家になる保証はありませんし。
売れたかどうかは結果論。
どんな言葉も後付けでしかないと自分は思います。
教育者として導きたい猫屋敷教授。
他人に人生を決められたくない世田介くん。
この二人の意見がどこで交わるのか。
それとも平行線のままなのか。
今後のやりとりにも注目です。
ブルーピリオド10巻は世田介くんが、自分自身について考えるような描写が多くて、なかでも絵を描いていた意味を見出し、涙するシーンは衝撃的でした。
何回自問自答を繰り返すんだって思いつつ。
リアリティってこういうことだよなって感じます。
同じミスをしないように。
っていう反省をもう何回していることか。
ゲームみたいに経験値がたまれば必ずレベルアップする人生だったらどれだけ楽だったか。
講師陣の飾らない言葉を正面から受け止める八虎と世田介くんは凄くカッコよかった。
11巻は佐伯先生が再登場ということで。
もう、凄く待ち遠しいですね。
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