2023年注目の新作漫画

【ブルーピリオド11巻】佐伯先生の絵画教室でバイトする八虎と橋田が描かれる

ブルーピリオド11巻の表紙画像
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この記事では累計400万部を突破し、2021年10月よりアニメ化される美術漫画『ブルーピリオド11巻』のネタバレ注意な見どころを紹介します。

10巻では世田介くんが自分自身と向き合い、絵を描く意味を見出す心にグッとくるような展開でした。

その続きとなるブルーピリオド11巻では、佐伯先生の絵画教室で子供相手にどう伝えたらいいか苦心する八虎や、成り行きで一緒にアルバイトする橋田の姿が描かれます。

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ブルーピリオド11巻のあらすじ

あらすじ

課題と評価に苦しんだ藝大1年目。
袋小路にはまった八虎は、それでも自分と向き合い進級制作展で成長を実感することができた。

しかし、自分にも藝大にも不信と不安を感じてしまった八虎は、学外へ目を向け、絵画教室のバイトに応募する。

電話に出たのは美術部の恩師・佐伯先生だった!

ネタバレ注意!ブルーピリオド11巻を読んだ感想

一番最初に思い浮かぶ芸術家といえばパブロ・ピカソ。
小学生か中学生かで習ったゲルニカという作品は、今でも記憶に残るくらいには衝撃的でした。

子供の頃はなんでこんな変な絵がとか思っていましたけど……。

生涯で15万点にも及ぶ作品を残したギネス記録や、彼の生涯においてキュビズムが表現方法のひとつだと知ると、漠然とピカソの凄さが分かりますよね。

とはいえ、その感覚を言語化できるほど芸術に理解があるわけではないので、ブルーピリオド11巻で橋田が語るピカソの凄さは興味深いものでした。

「つまりピカソは『こう見たい』と思ったら『こう見えてしまう』画家やねん」

自信が無い八虎を散々見てきたからこそ、橋田が語るピカソの凄さを理解できましたけど。

たぶん、1巻とかの段階でピカソの話をされても、なるほど?って感じだったと思います。

漫画の構成というか。
どこでどういう話をするかって本当に重要。
山口つばさ先生はそれが本当に上手いなと感じます。

佐伯先生の絵画教室でアルバイトすることになった八虎。
ピカソについて教えてもらう流れで、橋田も子供の絵に興味を持ち、一緒に働くことになります。

学校の先生なんて卒業したら一生会わないなんて普通のことですけど、過去の繋がりが大切に描かれるのは素敵ですよね。

その反面、殺意が湧くくらいかなりヘビーな内容でしたけど。

親ガチャという言葉が使われる所以みたいなエピソード。
家族は一番近い他人といいますけど。
子供の夢を一番多く奪っているのは、社会や学校ではなく、間違いなく親だと思うんですよね。

自覚のない、普通を装った悪人の厄介さ。
世の中には想像しているよりも他人の痛みに鈍感で、優しくない人間がたくさんいます。

自分は幸運にも、習い事を強制されるようなことも、窮屈さを感じるようなこともありませんでした。

育ててくれた感謝もしていますし、関係性に問題はありませんが、それでも子供の頃にされて嫌だったことの一つや二つ覚えているものです。

まぁ、それは親子にとどまらず。
友人、恋人、上司部下、先輩後輩なども同じで。
自分がされて嫌なことはしない。
それは、円滑な人間関係を構築するうえでの基本です。

毒親と呼ばれる人達が一定数存在する事実。
自分がそうならないよう、知っておくに越したことはない。
無意識な発言には注意して生きていきたいものです。

空気を読み、大人の顔色を伺う子供の表情。
読んでいて痛ましいものがありました。

大学2年生になった八虎はどんな成長をみせてくれるのか、次回も楽しみです。

【最新刊】ブルーピリオド12巻の発売日

ブルーピリオド12巻は2022年5月23日に発売予定です。

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