興味はあるんだけど、ちょっと様子見しようかな。
と、購読を後回しにした経験、あなたはありますか?
自分は終末世界を描くSF漫画でそうなりがちです。
SF系漫画はストーリーや設定が類似している作品が多いです。
ひとつ好きな漫画が出来ると、なかなか次を読もうとする気持ちにならないんですよね。
しかも、壮大な世界観に画力が負けているとガッカリしてしまいます。
さて、今回紹介する漫画は虎鶫-TSUGUMI PROJECT‐。
冤罪で死刑囚になった男が、極秘ミッションを成功すれば無罪放免になるという条件で、魔境になった旧日本を探索するSFサバイバル漫画。
荒廃した世界でサバイバルする物語自体はよく見かけるものですが、鳥脚の獣人ヒロインという珍しさに、大自然の力強さを表現する画力を兼ね備えている漫画でした。
虎鶫-TSUGUMI PROJECT-のあらすじ
人類は滅亡する…。
はるか未来――。
永きにわたり人の住まぬ魔境となった地、旧日本。
無実の罪で妻と子から引き離され死刑囚となったレオーネは「成功か死か」の極秘任務を命じられる。
そこでレオーネは少女や巨獣など数々の異形に出会う…。
【ネタバレ注意】虎鶫-TSUGUMI PROJECT-を読んだ感想

大自然の力強さがしっかりと表現されている
虎鶫の何が一番素晴らしいかと言えば、野生動物の怖さや強さをちゃんと描いていること。
肉食動物が狩りをする瞬間や、縄張り争いしている動画を見たことありませんか?
ニュースで野生の熊が街中をふらついている映像とか、自分がその場にいたらと想像するだけで恐ろしいですよね。
例え銃を持っていたとしても。
魔法が使えるようになったとしても。
野生動物が突進してきたら、恐怖で足がすくんで、気づけばお陀仏になっていることでしょう。
それが普通なのに、最近の漫画は猪や熊を簡単に倒しすぎていると思います。
ですから、虎鶫を初めて読んだときに、ちゃんと動物が強い漫画じゃん!って心が踊りました。
荒廃した世界をサバイバルする緊張感が凄い
自分はロボットとか宇宙系のSFは、漫画もアニメも映画もあんまり興味がありません。
でも、荒廃した世界でサバイバルするヤツには惹かれるんですよね。
もともと廃墟とかにノスタルジーを感じるタイプなので、蔦だらけの建物とか、錆びた道具とか、街中に草食動物がいる描写とか読んでいて凄く楽しい漫画でした。
しかし、背景の美しさとは逆に、キャラクターの緊張感が凄く伝わります。
怪我をすれば、即、命の危険に繋がる。
今を生きるだけでも精一杯。
夜行性の動物に襲われる恐怖との戦い。
途切れることのない疲労感。
虎鶫にはサバイバルSF漫画の良さが詰まっています。
それに加えて、放射線の影響を受けたか、独自の進化を遂げた異形の動物たち。
本作のヒロイン・つぐみは、鳥と人間を組み合わせたような容姿をしています。
これがまた力強さと可愛さを兼ね備えていてグッとくるんですよね。
モン娘っていうか、獣人というか。
好みの範囲外だったんですけど、初めてストライクゾーンに入ってきました。
荒々しさと緻密さを兼ね備えている絵柄が魅力
本作の主人公・レオーネは冤罪で死刑囚になってしまった可哀そうな男。
愛する家族のもとへ帰るには極秘ミッションを達成するしかない。
260年前の核戦争で荒廃した旧日本。
そこに眠る秘密兵器の入手。
1年間という期間を生き延びて、なおかつ手柄を立てないと、自分の冤罪をはらすことができません。
服を身につけた知性ある獣たちだけでなく。
旧日本に送り込まれた本物の死刑囚たちがまともなヤツだとも思えません。
他の終末世界を描く漫画は、生きることが目的になっていることが多いですけど、高放射線量下でのんびりしてはいられません。
荒々しさと、緻密さを兼ね備えている絵柄もまた虎鶫の魅力。
獣の躍動感がハンパないです。
この特殊な世界で生きているつぐみがどういう存在なのか。
レオーネは無事に帰ることができるのか。
SFやファンタジーが好きな人はもちろん、獣人キャラが好きな人に超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください。
【最新刊】虎鶫-TSUGUMI PROJECT-7巻の発売日

- Q虎鶫7巻の発売日はいつですか?
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2023年11月6日発売です。
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