きらら系とか女の子の友人関係を描いているだけなんだけど、百合好きには百合っぽく見えるのって一挙両得な感じがして凄くいいと思うんだけど、そういうBLっぽい漫画なら自分でも読めそうです。
さて、今回紹介するてだれもんらは、元ヤンの板前×寡黙な庭師のあくまで関係性がふんわりと分かる程度の、腐男子じゃなくても読めるレベルかつ、意外性を兼ね備えたライトなBL漫画。
割烹で働いている設定から出てくる上品な料理と同じく、直接的な表現をせずとも伝わる繊細な心理描写に美しさを覚え、そしてただの庭師ではないという意外性に惹きこまれる見事な漫画でした。
てだれもんらのあらすじ
【ネタバレ注意】てだれもんらを読んだ感想と内容紹介
作者・中野シズカが描いた漫画
てだれもんらの作者・中野シズカさんは刺星や星匠、そして第22回文化庁メディア芸術祭の審査委員会推薦作品に選出されたにわにはににんという短編集を描いています。
腐男子じゃなくても読めるレベルのソフトなBL漫画
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介はてだれもんら!
たぶんガチでBLが好きな人に言わせればこの漫画はBLじゃないんでしょうけど、一般人からするとBLっぽいニュアンスを感じ取れる、いわゆるきらら系のBLバージョンみたいな感じでしょうか。
別に自分は腐男子ではないので、好き好んで直接的な表現のあるBL漫画を読みたいわけでもないし、かといって絶対に無理って否定するほどでもなかったんですけど……。
それにしても、多様性言われている今の時代にしては、一般人が読んでもおかしくないBL漫画って少ないですよね。
百合漫画がこれだけ流通しているんだからって単純に考えちゃいますけど、男が少女漫画を爆読みする時代が先に来ないと、一般人向けのBLはビジネス的にちょっと難しいのか。
なんて杞憂しているニッチな漫画好きにどーんとブッささったのが、てだれもんらなんです!
上品な和食と同じく繊細な心理描写に美しさを感じる
大根の菊花作りや網大根などの飾り切りを器用にこなす元ヤンの板前・星野トオルは、仕込み中にかかってきた電話で松露を一緒に食べる約束をする。
その相手は庭師をしている鷹木明という寡黙な男。
お客さんにもらった松露を料理してもらえないかという電話だった。
鷹木がキノコを苦手としていることを知っている星野は『いいのか吸い物で…』と、色々な料理を思い浮かべるんですけども『美味しくいただくのが目的じゃなくて、食べることに意味がある』と解釈するんですよ。
俺はふたりでうまいもんが食べたいと、星野がアイスを手にとり、夜道を軽やかに歩く姿、そして『いつも扉が開くこの時、照れる』という心理描写は恋心そのもので、とても清らか。
静けさを感じる夜の雰囲気が好きな自分にはたまらない漫画になっていました。
特殊な仕事をする庭師が描かれる
で、ここからがてだれもんらの驚いた部分になるんですけど、鷹木の職業は庭師であって庭師ではないんですよ。
描かれるのは庭の化物を退治する特殊な庭師。
庭には特有の“庭の怪”といものがいて、それを退治する、鎮める役割を担っている。
鷹木の職場で働き始めたワケアリの庭師・中村という男の事情、星野と鷹木のあいだにある過去とは……。
マイナーだけど面白い漫画を探しているあなたに超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】てだれもんら2巻の発売日
- Qてだれもんら2巻の発売日はいつですか?
- A
2024年現在もまだ連載休止中なので、連載再開の吉報を気長に待つしかありません。
【無料】てだれもんらを試し読みする方法
てだれもんらはKADOKAWAが運営しているカドコミで第1話まで無料で読めますよ!
最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画を紹介したいと思います。