漫画ブログを書いている自分からすると、漫画のジャンルで一番難しいと感じるのはホラー。
音が無いってだけで怖さは半減しますし、いきなりバンって脅かす演出も漫画では無理があります。
映画や動画、小説や怪談は受け手の想像力が情報を補完することで怖さが高まり、ホラー作品は完成すると思うので、音が鳴った程度で怖がらせるのが不可能な漫画では、ヒトコワの話を描くか、それ以外の道を模索するしかありません。
さて、今回紹介するスイカは、相反する感情の恐怖と笑いをうまく組み合わせている、まるでコントを読んでいるような新感覚で驚かされたホラーギャグ漫画。
ホラーに求めているものでも、面白いわけでも無いんですけど、テンポよく進む1話完結のショートストーリーで、昭和の漫画っぽいリアクションと雑なノリで描かれるオチがクセになります!
スイカ1巻のあらすじ
スイカを読んだ感想と内容紹介
魅力①.端的に言えば変だけどクセになる漫画
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介はスイカ!
先述しておくと、大人が読んで真面目に感想を語るような漫画では無いんですけど、それはそれとして、こういうホラー漫画って読んだことないなって新鮮な気持ちにはなりました。
ホラーギャグ漫画と銘打っているとはいえ、多少の怖さは存在するんだろうなと思って読み始めたら、一瞬で恐怖が駆け抜けていって、笑いがやってきました。
読んだ感覚としてはコロコロコミックがホラー漫画を連載したらこんな感じかなって想像できます。
百七不思議が存在する高校に赴任してきた関西人教師・園渚。
多いな!とは、もはや誰もツッコまない百七不思議のひとつの、何故か一緒に授業を受けている小学生・物部スイカに巻き込まれる形で、園は多くの不思議に遭遇します。
スイカがどんな漫画なのかといえば『見える子ちゃん』から怖さを抜いて『女の園の星』のシュールさを足して、2で割った感じななですけど、たぶん伝わらんか……。
関西弁の主人公だから、突拍子もない出来事に対するリアクションもデカいし、キレがいい。
よくよく聞けば面白いことなんて何も言っていないのに、勢いで面白いと思わせる関西弁の強さが遺憾なく発揮されていますよ。
しかも、1話完結のショートストーリーが多いので、めっちゃテンポよく話が進んで、ギャグ漫画らしい構成の魅力を感じました。
魅力②.片足の指先だけしかホラーに踏み込んでいない斬新さ
まぁ、ホラー耐性が無い人でも読めるかって聞かれたら、大丈夫!って断言する自信はないけど。
昭和の漫画みたいな、夢に出てきたら普通に怖い絵柄しとるし、キューピー人形だって暗闇で直視できるか?と、聞かれれば自分も無理だから……。
なのに、HEY!とかSHOCK!とか。
ゴシック体で書かれる英語の擬音の違和感が凄くて笑えます。
話の終わらせ方もやや強引で、この雑な感じが逆にクセになる。
爆笑必至ではなく、ニヤッとなるくらいの緩い面白さは嫌いじゃないですよ。
ホラーの片足どころか、指先程度でしかのっかっていないホラーギャグ漫画は斬新でしたし、これで怖いと感じるならもうホラーに挑戦するのは止めた方がいいってレベルで優しいですよ。
変な漫画が好きなあなたにはもちろん、ギャグ漫画が好きなあなたにおすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】スイカ4巻の発売日【完結】
- Qスイカ4巻の発売日はいつですか?
- A
2024年12月6日発売です。
スイカを試し読みする方法
スイカは講談社が運営しているマガポケで第1話まで無料で読めますよ!
最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画を紹介したいと思います。