物事をよく観察し、そのときの感情を記憶する。
エピソードトークが上手な人はやはりモテますよね。
それと同時に、小さいことでも笑ってくれる。
面白いを享受する懐が広い、いわゆるゲラな人も、一緒にいるだけで楽しくなります。
さて、今回紹介するショーハショーテン!は、ハガキ職人としてその道では有名だけど、あがり症の内気な少年と、ネタは書けないけど元天才子役ならでは演技力と度胸を併せ持つ高校生二人が、お笑いの頂点を目指す青春漫画です。
ショーハショーテン!のあらすじ
ネタバレ注意!ショーハショーテンを読んだ感想
原作・浅倉秋成と漫画・小畑健の著書
漫才師を目指すバクマンのような青春漫画
年末年始は、やはり笑顔で過ごしたい。
M-1やキングオブコントなど、芸歴関係なく全ての芸人が優勝という箔を求めてしのぎを削る賞レースは、ドラマもあるし、見応えあって面白いですよね。
テレビでネタを披露することが、ほとんど無くなった中堅芸人の原点を見れるのも楽しいです。
おおげさかもしれませんが、漫才は世界に誇れる日本の伝統芸能の一つだと思っています。
自分の話で笑ってくれるのが快感で芸人を目指す人もいれば、有名人になりたいとか、一獲千金を夢見ている人もいるでしょう。
2021年度のM‐1は初めて6000組以上のエントリー数になったようで、どれだけ売れるのが難しい業界なのか想像に容易いですね。
ショーハショーテンはミステリー小説『六人の嘘つきな大学生』の著者・浅倉秋成さんと、言わずと知れたヒットメーカー・小畑健さんの初タッグ作品。
題材は違えど、バクマンの再来。
そう感じるほど、1巻のクオリティが凄かった。
とんとん拍子で話が進む中に、夢を追いかける覚悟と将来の話が組み込まれているんですけど……。
真面目な話のなかでも、ひと笑い織り込まれているので、読んでいて雰囲気が落ちません。
また、表情やコマ割りも素晴らしく、文化祭のステージとはいえ、物語の掴みとしては充分すぎるほど面白いコントにグッと惹きこまれました。
面白いとは何かを考える漫画
作中の「本来笑うって行為は……一種の敗北宣言だ」って一文は腑に落ちるものがありました。
誰もがSNSを利用し、なんでも評価を付けることができる今。
お笑いに限らず、食事・スポーツ・音楽など。
自分の感覚が絶対正しいかのように。
やたら上から目線で話すファンっていると思います。
批評をはき違えた結果、誹謗中傷に繋がる。
否定的な意見って、賛辞を送るよりもはるかに難しいんですよね。
今まで自分は、ストライクゾーンが極端に狭い人って、どういう感覚してるんだろうってモヤモヤしてたんですけど、負けず嫌いなんだなってすんなり納得できました。
笑う・面白いに理屈はない。
しかし、笑かせるには技術が必要です。
プロの芸人がどういう思考で舞台に立っているのか?
ネタの構成、アドリブ、言葉ひとつ。
どうお客さんを沸かせるのか。
お笑いを言語化しているのは、読み応えがありました。
また、四十万畦道の父親の「安全圏から…無責任に背中を押すなよ!!」という言葉の重み。
高校1年生から始まるので、どういうスピードで物語が進むのか。
養成所とか、ライバルやヒロインの存在とか。
夢を諦める先輩の存在とか。
先を想像する楽しさがありました。
【最新刊】ショーハショーテン7巻の発売日
- Qショーハショーテン7巻の発売日はいつですか?
- A
2024年4月4日発売予定です。
ショーハショーテンを無料で試し読みする方法
ショーハショーテン!は集英社が刊行している漫画誌・ジャンプスクエアで連載中なので、少年ジャンプ+より無料で第1話を試し読みできます。