国が変われば風習も常識も変わりますし、旅にはトラブルがつきもので、一期一会の出会いが必ずしもドラマチックで良い思い出になるとは限りません。
さて、今回紹介する魔女の旅々は、このライトノベルがすごい2020単行本・ノベルズ部門で第6位&4年連続ランクインした大人気シリーズがコミカライズされたダークファンタジー漫画。
超分かりやすくいうと2017年にアニメ化されているキノの旅みたいな風刺が効いている重めなストーリーが魅力で、読後にずっしりと余韻が残るタイプの漫画でした。
魔女の旅々1巻のあらすじ
【ネタバレ注意】魔女の旅々を読んだ感想と内容紹介
白石定規の原作紹介と原画担当・七緒一綺が描いた漫画
白石定規さんの原作小説『魔女の旅々』は2024年10月現在既刊23巻を超える大人気シリーズで、2020年10月にはアニメ化されました。
魔女の旅々の漫画を担当している七緒一綺さんは、ねこクラゲ版の薬屋のひとりごとの構成を担当しているようです。
魅力①.魔女のイレイナが特殊な国を旅する漫画
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介は魔女の旅々!
魔法使いや魔導士は男女兼用ですし、魔男とは言わないし、言ったとしても語感が悪すぎるしで、魔女って言葉の特別感は格好いいと思うんですよ。
そんな話はさておき、魔法には性差があって、女性には魔女見習いと魔女という上の位が用意されていて、昇格試験に合格すれば魔女見習いのコサージュが、そこから修行を積み、正式な魔女と認められればブローチと名前が贈呈されるという。
本作の主人公・イレイナは、最年少で魔女見習いとなり「灰の魔女」という名前が与えられた少女で、彼女の旅を通して出会った人物や国との別れまでが描かれていく物語です。
魔女になったきっかけは、幼い頃に好きだった『ニケの冒険譚』という本の、作者の体験をもとに描かれた世界中の美しい景色に魅了されたことで、魔女になったイレイナは旅をします。
旅の魅力といえば、知らない土地で初めましての人と会話して、食べたことのない味に遭遇して、新しい刺激を得て、知的好奇心を満たせることだと思います。
ときにはハプニングもあったりして、失敗することもあるんですけど、それもまた経験として受け入れておおむねハッピーな気持ちで一日を終えるのが旅ってものですよね。
でも、そんな旅を題材にしながら、後味の悪い物語をみせてくるのが魔女の旅々なんです。
魅力②.キノの旅みたいにバッドエンドを普通に描いている漫画
○○みたいな内容って、食べ物の味を食べ物で例えるなみたいな微妙なラインなんで、普段はあんまり書かないようにしているんですけど、それが一番伝えやすいので仕方ないですよね。
魔法使いの国や、花の国など、特殊な国でおこる事件や出会いを描く短編の連なりで、必ずしもハッピーエンドにならないあたり、私はキノの旅みたいだと思いました。
これで、おーとなるか、えーとなるかはあなた次第。
けっこう、好みは別れると思います。
キノの旅はアニメを観た程度の知識で、どちらの原作も未読なので、今後どういうふうに展開していくのかは予想できませんけども、バッドエンドを普通に描いている作品は希少ですよね。
イレイナは国や人物が抱えている事情に対して深入りすることはなく、淡々と旅を続けている姿はとても印象的で、正しさとは一体何なのかを考えさせられる漫画でした。
ダークファンタジーが好きなあなたにはもちろん、エグみのある漫画を探しているあなたに超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】魔女の旅々6巻の発売日【完結】
- Q魔女の旅々6巻の発売日はいつですか?
- A
2024年7月5日に発売されました。
【無料】魔女の旅々を試し読みする方法
魔女の旅々はスクウェアエニックスが運営しているガンガンONLINEで第1章④話まで無料で読めますよ!
最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画を紹介したいと思います。