【片喰と黄金】夢は大富豪！絶望的な状況下でゴールドラッシュに夢見る人たちを描く歴史漫画

冒険譚はなにもファンタジーや異世界だけのことではありません。

さて、今回紹介する片喰と黄金は、19世紀ごろのカリフォルニアで発見された、黄金をきっかけに始まったゴールドラッシュに夢見る野心家たちを描く歴史漫画。

多くの絶望と希望が待ち受けている貧困からの一発大逆転を目指す壮大な物語と、主人公の生命力にただた圧倒される素晴らしい漫画でした！

片喰と黄金1巻のあらすじ

【ネタバレ注意】片喰と黄金を読んだ感想と内容紹介

作者・北野詠一が描いた漫画

魅力①.ゴールドラッシュで一発逆転を狙う若者を描く歴史漫画

今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介は片喰と黄金！

上を見れば、いかに自分がちっぽけな存在かと落ち込むことがあります。

しかし、現代日本に産まれて普通の生活ができている。
それがどれだけ幸福なのか。
事件事故や海外のニュース、歴史の話を聞くたびに思い知らされます。

隣の芝生は青く見えるといいますが、感謝の気持ちで心のバランスをとれるようにしたいものです。

さて、今回紹介する片喰と黄金は、1849年にアイルランドを襲った未曽有の大飢饉から物語が始まります。

原因はジャガイモの疫病で、元々貧しくて、ジャガイモが主食だったアイルランドで、餓死者と免疫力不足による病死者が何十万人とでたといいます。

そんな絶望的な毎日のなか、主人公であるアメリアとコナーは死体漁りあさりをして生きてきました。

その日の食事もままならないのに地代など払えるわけもなく、多くの農夫が土地を追い出され、アメリアの家も立ち退きにあってしまい、代々手伝いをしてくれていたコナーとふたりで、浮浪児となってしまった。

そんな絶望的な状況でも少女の目が死んでいない理由が「移民です。向かうはアメリカ合衆国。そして！黄金でひと山当てます！」というゴールドラッシュがあるからでした。

叫びだしたくなるような毎日を、元気だ平気だと自分をごまかしているアメリア。

ジャガイモの異変は大飢饉に変わり、かろうじて生き残ったのはコナーとアメリアだけで「飢えも知らない、病気も知らない、子供も孫もその先もずっとなんの苦労も要らないような……」と、渇望しています。

ささやかな幸せでは、足りない。
一攫千金の大逆転を……という目頭が熱くなるような展開から物語が始まるんです。

魅力②.仲間と出会いながらの旅路が魅力的に描かれている

片喰と黄金で描かれる出会いは一期一会であり、ときとして仲間になってくれることもあります。

これ以降登場しないのは寂しいと思えるほど深い悲しみを背負い、生きることを力強く願う人物が多く登場します。

飢饉、貧困、差別、病気など多くのネガティブ要素が含まれていますが、アメリアの力強い瞳や生命力はとても魅力的でしたし、希望が見えたときのぶわーッと視野が一気に広がる感覚は格別です。

傷だらけ、泥だらけになりながらカリフォルニアを目指す冒険譚。

歴史漫画が好きなあなたにはもちろん、重厚な世界観の漫画を探しているあなたに超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください！

【最新刊】片喰と黄金10巻の発売日【完結】

【無料】片喰と黄金を試し読みする方法

片喰と黄金は講談社が運営しているヤンマガWebで第2話まで無料で読めますよ！

最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ！って漫画を紹介したいと思います。